大変ご無沙汰申し上げます。

再び大変ご無沙汰してしまいました。何の連絡も無く申し訳ございません。 実は急遽再び前回の旅と被る部分を旅していました。と言うのもブログを綴っていく内に、前回の旅で不完全燃焼に終わっている部分に気づき、悶々とした日々を送っていました。夏の終わ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ギリシャ・メテオラ前編

昨日チケットを買った親切な旅行代理店のオジサンの出迎えを受けて、バスに乗ってアルバニアを出国ギリシャに入国した。ギリシャは元々予定に入っていなかったのでガイドブックは持っていない。昨夜一夜漬けでググりまくった。バスは目指すカラバカのほんの…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+アルバニア・ジロカストラ編

ベラトから南下してジロカストラへと向かう。その途中のバス休憩。入った食堂でアルバニア人が何故かご飯を食べてる。ご飯だ!真似っ子子猿の私はすかさず店主を捕まえ「あれ頂戴!」と指差す。 あっという間に頼んだものは出てきた。ご飯だ!見て喜び食べて…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+アルバニア・ベラト編

さてアルバニアとはいったいどんな国なのだろう?今回旅する中で一番謎多き国でもある。アルバニアは旧ユーゴスラビア連邦の国では無い。旧ユーゴスラビアは南スラブ民族主体の国だったが、アルバニアは名の通りアルバニア人の国家だ。辿ってきた歴史はマケ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+アルバニアへ!

後ろ髪を引かれながらもオフリドを発つ朝が来た。本日は今回の旅4か国目となるアルバニアを目指す。これまでは首都間を移動してきたので移動手段はシンプルだったが、今回は地方から地方を移動するのでちょっと厄介だ。と言うのもオフリドからアルバニアの…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+マケドニア・オフリド編2

良い事して気分が良くなって天気も良くて、宿に着いたら丘の頂上のサミュエル要塞と言う城塞に近い事が判明したので早速其処に登っている。でただただ溜め息。 青い空、オレンジ色の瓦屋根の絨毯、そして青い湖。オフリド湖、バルカン半島で一番水深が深くヨ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+マケドニア・オフリド編1

スコピエを後にしてマケドニア唯一の世界遺産であり複合遺産でもあるオフリドへと向かう。嘗てブルガリア帝国の最盛期、バルカン半島一帯を征服した時代、オフリドはブルガリア帝国の首都となり、スラブ世界のキリスト教の中心地となったと言う。またスラブ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+マケドニア・スコピエ編

ブルガリアからマケドニアの首都スコピエに到着、バスを降りれば早速タクシーの運転手が声をかけてきた。でもルーマニア、ブルガリアのタクシーの呼び込みとはちょっと感触が違う気がした。ルーマニアやブルガリアでは何か木訥に 「タクシー?乗る?」 的な…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+マケドニア編1

ブルガリアを後にしてマケドニアへ向かった。今回の旅の一番の目的は旧ユーゴスラビアの旅であるから此処からが本番とも言える。まず最初に訪れるマケドニアとはいったいどんな歴史を経てきたのか? 先ず最初に世界史の授業では必ず登場する古代マケドニアの…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ユーゴスラビアとは?

ルーマニア、ブルガリアと旅して次回マケドニアを旅する。マケドニアは旧ユーゴスラビアの構成国のひとつ。つまり今回の旅の本題旧ユーゴスラビアの国に突入する事となる。ではユーゴスラビアとはいったい何なのか?旅行記を始める前にザックリ、ザックリと…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ブルガリア編2

バスが到着するとお目当てのリラの僧院はすぐ目の前だった。門を潜れば事前に何度も写真で眺めた聖堂が現れる。この旅で一番正教会らしい、正教会独特の建築と言える。 しかしその華やかな彩色は今までに見た事の無い独特のものだ。更にはその回廊部の天井に…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ブルガリア編1

ルーマニアからブルガリアの首都ソフィアへ夜行バスで移動した。ヨーロッパの各国はそれほどの距離がある訳では無いので夜行にすると少々早く到着し過ぎてしまう。ブカレストを夜10時半に立ったバスはソフィアに朝5時に到着した。サマータイムを実施して…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ルーマニア編4

ブラショフを後にしてルーマニアの首都ブカレストに戻った。ブカレストにはこれと言って目を見張る様な歴史的建造物は残されていない。昔は東欧のパリと呼ばれるくらい美しい街だったと言われるが、チャウチェスクの独裁時代、彼が昔ながらの町並みを破壊し…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ルーマニア編3

連泊の予定にした事で本題のドラキュラ城は明日向かう事にしたので到着日である今日は旧市街を散策する。ヨーロッパなら何処でも見かけると言えばそうなってしまうが、オレンジの屋根瓦、石畳の道を見るとヨーロッパに来た事をつくづく感じる。 ヨーロッパの…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ルーマニア編2

列車はブカレストを後にして順調にブラショフへと向かう。此処で余り皆に馴染みの少ないだろうルーマニアと言う国を紹介しておく。そう言う私も此処に来るまで明確なイメージを持てずにいたのだが…。バルカン半島はその立地からも歴史からもスラブ人の国々…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ルーマニア編1

未だ未だ旅先まで決まっていない頃、とある仕事現場に通っていた。そこは丁度私がいつも成田空港へと向かうバスが通る路線だった様で、その現場に赴く度、日々自分の目の前を通り過ぎていく成田空港行きのバスを眺めながら指を咥えていた日々を思い出す。そ…

ただいま!!

大変御無沙汰してしまいました。 7月6日に無事帰国は済ませていましたが、毎度の通り全てを出し切っての帰国、体調の回復、一ヶ月旅して溜まりに溜まったデータの整理、そして壊してしまったスマホの復旧を終えて、いざ此処に戻りました。再び宜しくお願い…

インド旅行記後編最終回

インドに於けるイスラームとヒンズーの確執は大きく二つの要素がある。先ずはインド、パキスタンと二つの国に別れてしまった経緯だ。 6代目アウラングゼーブの失策以降、ムガル帝国は縮小を重ね、遂には首都デリーしか実効支配出来ない状態に陥っていた。ヒ…

インド旅行記後編10

アウランガーバードから、十年前を考えたら、これはインドとは思えない様な心地よい小綺麗な列車に揺られムンバイに到着した。今ではインドで最大の都市となった貿易の街ムンバイ(旧名ボンベイ)そこは旧宗主国イギリスの影響を色濃く残した最もインドらしく…

インド旅行記後編9

私がエローラ、アジャンター遺跡を巡るに当たって基点とした街。それは大抵ツアーであり個人旅行であり変わらない事だと思う。そして大抵の旅人は二つの遺跡を見学すると街を素通りしてしまう。しかし私は寧ろこの街に興味を抱いていた。その街の名はアウラ…

インド旅行記後編8

カジュラホー村を後にして私は車をチャーターして南西を目指した。途中名も知れぬ峠の茶屋で一服を入れた。私が茶屋に入るとインド人に囲まれた。観光地ならいざ知らず、此処はド田舎、突然現れた外国人が物珍しいのだろう。いや、もしかすると彼等にとって…

インド旅行記後編7

十年振りにカジュラホー村を訪れた。いつだって未だ見ぬ国を目指す私が、トランジット以外で再訪出来る機会を持てる事は珍しい。だからこその期待感もあった。 ホテルを出れば以前と変わらぬ長閑な風景が私を楽しませてくれた。少し歩けばインド人が話しかけ…

インド旅行記後編6

タージ・マハルとアグラー城の見学を終え、更にアグラーのジャマー・マスジッド(金曜モスクと訳し、金曜はイスラームにとって、聖なる日である事から街の中核となるモスクをそう名付ける事が多い。)を参拝した後、私は郊外の見所へと足を向けた。 其処までは…

インド旅行記後編5

名君3代目アクバルによって築かれたムガル帝国の最盛期。王朝に安定が訪れると文化が花開くものだが、4代目ジャハーン・ギールは政治、軍事には大きな仕事を残さなかったものの、詩や絵画の部分で活躍を残した。続く5代目シャー・ジャハーンはムガル帝国…

インド旅行記後編4

デリー郊外に残るムガル帝国以前のイスラーム王朝が建造したミナレット、クトゥブ・ミナールを見学後、私は次の目的地ジャイプールを目指した。インドの首都デリーとタージ・マハールのあるアグラー、そしてジャイプールを線で結ぶと綺麗な三角形になり、日…

インド旅行記後編3

プラーナ・キラーとフマユーン廟。それらを抜かせばニューデリーにはそれほど目を奪われるものは無い。第一次世界大戦の犠牲者を弔ったインド門も、デザインはまんまパリの凱旋門。秩序だった街路はインドらしさに欠ける。私は足早にオールド・デリーを目指…

インド旅行記後編2

二度目のインドはしっかりと自分のテーマに沿ったものを限られた日程の中で確実に見ておきたかった娘ともあり、移動は前もって予約を住ませ、一部は車をチャーターして臨む事となった。 (デリーのヒンズー寺院ラクシュミーナーラー寺院) デリーは前回殆ど観…

インド旅行記後編その1

初めてインドを訪れてから十年以上の月日が流れた。十年経てば自分も変われば旅も変わる。バックパックを背負うスタイルこそ変わらないが、向こう見ずな体験ありきの過去の旅に比べ、テーマを絞り歴史を追う旅を目指す様になった。これまでは眺めた風景は心…

インド旅行記前編最終回

遂にインドを出発する朝となった。朝食を食べに宿を出た。丁度辻に出た瞬間だった。私の右頬に強烈な痛みが走った。何かが当たったのだ。右頬から伝わる液体の感触…私も遂に撃たれたか?でもそれなら今生きてはいまい。恐る恐る右頬に手をあてる。手にはビ…

インド旅行記前編10

私を乗せたプロペラ機は後ろ髪を引くかの様にカトマンズ盆地を旋回しながら上昇し、この旅の最終目的地コルカタへと向けて飛び立った。 人、人、人、行き倒れ、行き倒れ、行き倒れ…。コルカタの安宿街サダル・ストリート界隈は酷い有り様で、インドに舞い戻…