2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧
グル・アミール廟から西に向かえばサマルカンド、いやウズベキスタンが紹介される時、必ずや取り上げられるスポットであるレギスタン広場に到着する。 レギスタン広場とは砂の広場と言う意味で、サマルカンドの固有の広場名では無く、ウズベキスタンの中心…
サマルカンドのホテルはロシアが築いた新市街にあった。新市街らしいまっすぐな大通り。逸る気持ちで急ぎ足で旧市街へと向かえば、その入り口にティムールの座像が出迎えてくれた。サマルカンドは彼が造った、彼の大好きな蒼がふんだんに使われた蒼い街だ。 …
私がウズベキスタンを旅するに当たって心配だった事は、ソ連と言う共産主義国家に長らく支配されていた影響がどれだけ残っているかと言う点だった。慇懃無礼な接客、汚れきった傲慢な公安。退廃した雰囲気の暗い街、そこに暮らす抑圧された人々。私は共産国…
ウズベキスタン、 1991 ソ連崩壊に伴い解放された中央アジアの国々と共に独立を果たした新しい国でユーラシア大陸を東西に走るシルクロードの中央部に位置する。海に達する為には二回国境を越えなければならない世界でも二つしか無い二重内陸国でもある。(…
さて、前回の答え合わせからいこう。 1便利店。簡単ですね!コンビニエンスストアです。中国ではこの様にド直球なネーミングがとても多い。 2星と珈琲でピン!と来ますね。そうです。スターバックスコーヒーです。 3此方はマクドナルドです。日本と違い中…
ウルムチを経由して北京に戻った。これ迄中国政府を色々叩いたが、私は異民族を弾圧する政策を許せないだけであって、中国人には何も恨みも無ければ、寧ろ中国史や中国の物語は大好きなので、歴史的見所の詰まった北京は大好きな街でもある。 (正陽門) 今…
タクシーをチャーターし郊外の見所を回った。アバカ・ホージャ廟にユスフ・ハズ・ジャジェブ廟。イスラームらしい廟建築。 (アバカ・ホージャ廟) (ユスフ・ハズ・ジャジェブ廟) 私を連れた運転手は久々の外国人なのか抑えつけられた感情を吐露する。 「…
寝台列車を4回乗り継いで、私は遂に今回の旅の終着地カシュガルに辿り着いた。蘭州から3200キロ、西安から数えれば3800キロ。ゴビ砂漠を越え天山山脈を越え、タクラマカン砂漠を越えこの地に到着した。玄奘三蔵はインドの帰路にこの街を訪れている。 これ迄…
郊外からクチャ市街へと戻った。私を市街まで乗せてくれた運転手は漢民族。彼は言う。 「此処周辺は貧しいウイグル族が暮らす地域、何も無い。街を散策するなら何でも揃う新市街が良いよ。」 中国政府の指針によって多くの漢民族がウイグル自治区に流入して…
トルファンを出発し次の目的地クチャを目指す。今回の鉄道の旅の中で一番移動時間が長い部分だ。駅の前の売店で夜食を買い込んだ。中国全体で人気となっているイスラームの麺、牛肉麺のカップヌードルとナン。 中国の鉄道は麺の本場中国らしく、何処でもお…
さてトルファンの観光を続けよう前回紹介した火焔山の近くにある、ベゼクリク千仏洞を訪ねた。此方も先の例に漏れず川の近くの断崖に石窟が掘られ、そこに仏教絵画が描かれている。 しかし此処の絵画は残念ながら敦煌等東部の石窟のものに比べ保存状態が良…