2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

シルクロードを西へ!新疆編6トルファン1

夜汽車に揺られて訪れた次の街はトルファン。標高-100Mは世界で死海に次いで陸上で標高が低い場所。夏の暑さは物凄く、火の国と呼ばれている。またあらゆる意味でターニングポイントとなる街でもある。 先ずはトルファンは交通の要衝、古くは天山山脈を挟ん…

シルクロードを西へ!新疆編5鳴砂山

敦煌で私が楽しみにしていたもの、それは鳴砂山。砂漠は世界中至る場所にあるが、実を言うと我々がイメージする砂の砂漠はそれほど多くは無い。鳴砂山はそんな砂砂漠を堪能出来る場所で有名な場所だ。私はモロッコでサハラ砂漠を訪れて以来、砂漠の魅力にと…

シルクロードを西へ!新疆編4敦煌迄

嘉峪関を出発した。此処から敦煌の最寄り駅となる柳園迄は車をチャーターしての移動となった。嘉峪関を出ると其処に広がるのはゴビ砂漠。砂漠と言っても荒野に近い。最初こそゴツゴツとした岩場が続くがやがて地平線の彼方まで荒野が広がる。 (嘉峪関から楡…

シルクロードを西へ!新疆編3嘉峪関

嘉峪関の駅を降りた瞬間私は余りの寒さに身震いした。砂漠は真夏は猛暑だが、秋が過ぎると極寒だ。10月下旬を甘く見ていた。しかも此処は2000m弱の高地で更に寒波が到来していると言う。寒い訳だ。 私は先ず懸壁長城へ向かった。東は山東省から続く万里の…

シルクロードを西へ!新疆編2寝台列車

夜行列車に乗る為蘭州駅の手荷物預かり所に向かったのだが、オバチャンは私が渡した半券睨んで「あんたの荷物なんて此処には無い!」ってジェスチャーで言う。「そんなわけ無い!」と私が言って、ジェスチャー同士の口論となる。が、オバチャンは閃いた様で…

シルクロードを西へ!新疆編1蘭州

シルクロード、嘗て東西を結んだ交易の道、商人は勿論の事、三蔵の様に経典を求めて旅に出た者もいた。時には覇権の野望を持って、この道を駆け抜けた者もいた。そして今私もその道を旅しようとしている。 旅は北京を経由して蘭州 から始まった。蘭州は現在…

シルクロードを西へ!西安編 最終回

私がこの旅の最後に向かったのは慈恩寺に聳える大雁塔だ。7層からなる高さ64Mの塔で西遊記で一躍有名になった玄奘三蔵法師がインドから持ち帰った経典を納める為に建立された。 塔に登り玄奘が旅した遥か西方を眺めた。西遊記では三蔵は王の命を受けてイン…

シルクロードを西へ!西安編8

西安郊外の観光を終えた後は西安城壁外に点在する見所を回った。先ずは唐代三大宮殿のひとつ興慶宮跡地に作られた興慶宮公園だ。此処も玄宗皇帝と楊貴妃のに由来する物件が多く残されている一方、釣り堀、射的場、小遊園地から野鳥園迄なんでもござれ的な部…

シルクロードを西へ!西安編7

始皇帝陵で彼の偉業と悲しき人生に想いを馳せた後は大きく時代をすっ飛ばし唐の時代にワープして、玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスの場所、華清池に向かった。 楊貴妃は世界三大美女の一人とされているが、玄宗皇帝が彼女の魅力に溺れ、唐を傾けてしまったから傾…

シルクロードを西へ!西安編6

しかしこの呂不偉の子、政、即ち後の秦の始皇帝は普通の子では無かった。それまで自分は王として自覚を持って成長し、やがて、自分が王であるにも関わらず、それを無視してやりたい放題の政治を行う呂不偉を忌み嫌った。 そして両者は何度も争い合って、そし…

シルクロードを西へ!西安編5

秦の始皇帝が中国を統一する前の時代、春秋戦国時代は、思想と思想がぶつかりあった時代でもあった。 そんな春秋時代、中国中央の王朝で尊ばれた思想は孔子が説いた儒教だった。儒教は礼節を重んじ、目上の人を大切にする。未だ人口がそれほど多くなかった春…

シルクロードを西へ!西安編4

二日目は西安郊外の観光へ向かった。バスに乗るためタクシーを捕まえたが、タクシーの運ちゃんも商売を良く解っている。チャーターして観光しないかと誘ってくる。時間が無い私も話に乗って見る。オフシーズンなのか予想以上に値が下がったので便乗する事に…