2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

黄金の仏塔

?東京、バンコク、いや何処だって同じだろうが、その国の首都と言うものは一番その国らしさが無い。しかし今のヤンゴンのダウンタウンは取り分け色彩豊かで何処の国にいるのか解らなくなる。インド人街、中華街、モスクもあればシナゴーグさえある。そして今…

迫り来るもの

私は屋台街でとあるミャンマー人のカップルと出逢った。男はビジネスマンで二人とも日本滞在が長いので流暢な日本語を話すから話が弾んだ。先ず私が話題にした事が 「さすがヤンゴンにはロンジーを纏う人やタナカを塗る女性が少ないですね!」 と民族文化が…

スーレーパヤー2

ベトナム戦争時、アメリカは積極的に戦場カメラマンを前線に送り込んだ。それは日本人を含む多くの戦場カメラマンが命を落とす事にも繋がったが彼等の撮った写真がきっかけともなり戦争反対の機運が高まりベトナム戦争は終結した。 (沢井教一撮影ピューリッ…

スーレーパヤー1

?ヤンゴンの東西南北を貫く大通りの交わる場所、即ち街の中心にスーレー・パヤーが建っている。その黄金の輝きを見た時、疼く足と共に胸がチリチリと焼ける様に痛んだ。 あれは2007年の事、アンコールワットとボロブドゥール、二つの大型仏蹟を巡り終え、残…

移動日 体が悲鳴をあげている

本日はバガンからヤンゴン迄バスに乗り10時間の移動。ダイレクトとしては飛行機を含め今回一番の移動時間となる。今回のバスもとても快適、ミャンマーのバスはサービス合戦なのかウエットティッシュにミネラルウォーターがついて来る。 最初の休憩は最近出…

1ドルの重み

カンボジアのアンコールワット、此処ミャンマーのバガン、貧しい国の遺跡の風物詩として絵葉書売りの少年少女の姿がある。子供の愛らしさと可愛そうが混じってたった1ドルだからと絵葉書を買う観光客は多い。しかしその1ドルって値段はこの国ではどんな価…

バガン 朝焼け夕焼け

遺跡には不思議なくらい朝焼けや夕焼けが似合う。遺跡は色彩に欠けるので、陰影が強く出る朝夕に撮影した方が良い写真が撮れると言う物理的、合理的側面もある。だが、私は長い間時が止まってしまった遺跡と言う存在が、日の出と日の入りと言う一日で一番時…

タマヤンジー寺院の亡霊2

?彼に言われた事を心に刻みながら、解らない時は自転車を降り、歩いて道を確かめながら、キチンと右に曲がる道を確認してから私は右に曲がった。その時また何か感じたんだ。再びチャンネルが変わる様なあの感覚。 私は感覚だけだけど、それを信じて自転車に…

タマヤンジー寺院の亡霊

慌ててダートの道を駆け出した。しかし砂に捕まって思うように運転できない。最後に残っていただろう車が老い抜かしていく。私は所々で自転車を押しつつ先に進んだ。 100円レンタルの自転車にライト等と言う最新兵器はついてない。手にする100円ショッ…

バガン遺跡を疾走する

?腹拵えが出来たら休む間もなく散策開始、壮麗なアーナンダー寺院を鑑賞し、その後脇道を入った所にある名所を訪れながらニューバガンに向かう。そこから舗装路に沿って見所を潰しながら一番名所が集まるオールドバガンに入る。こうすれば一回りのルートが出…

気球が舞って一日が始まる

?翌朝4時過ぎには起床して5時にホテルの鉄条を開け私の一日が始まった。昨日は勢いで走ったから何とかなったが、シェーサンドー迄の道程は約7キロ、それにアップダウンが微妙に繰り返されるので足に堪える。乾期のバガンは日中は暑いが夜になると上着が無…

連載の途中ですが

ミャンマー旅行記連載の途中ですが、今回はシリアで起きた人質事件の事に触れたいと思います。今回の事件では政府の数々の判断ミス?により最悪の結果となってしまいました。 まず一番悔やまれるのは、どんな事件でも解決するのに大切なポイントとなる初動で…

バガンに陽が落ちる

世界遺産と日常生活について?此処に良い例がある。ドイツ、ドレスデン近郊のエルベ渓谷だ。世界遺産に登録された街は観光客で潤い活気づいていた。しかし人口増加に伴い渓谷を渡る為には慢性的な渋滞が起こり住民を苦しめていた。 しかし新しい橋を作ると景…