2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ブータン旅行記9 西岡チョルテン

ゾンダカ・ゴンパを見終わって豊かな棚田風景の道を下ると其処に西岡チョルテン(仏塔)があった。何故此処に日本人の名が?私は此処でまたひとつ熱い男の生き様を知る事となる。 未だ日本が東京オリンピックに沸く60年代、農業指導者を派遣してほしいとの…

ブータン旅行記8 パロ

本日は一気に初日に到着したパロ迄引き返す。朝辺り一面を覆い尽くした朝靄もそれを突き破りドチュラ峠に登る頃には快晴と代わり、再びヒマラヤ山脈の連邦を眺め、そしてティンプーをスルーしてパロまで戻った。 (タ・ゾン) パロの標高はティンプーとほぼ変…

ブータン旅行記7 プナカ夜

本日の宿はプナカからちょっと郊外の川沿いだった。夕食を済ませ一人にはもったいない程広い部屋で寛いでいると突然真っ暗闇となった。停電だ。こうした国での停電には慣れていたのでリュックから100円ショップで買った懐中電灯を手探りで取り出した。 (…

ブータン旅行記6 プナカ

ドチュラ峠から再びガクガクの道を下ってプナカに向かった。やがてプナカの谷が見えてきた。でも、え?何処に街があるんだ?此処が嘗ての冬の首都?見渡す限りの美しすぎる棚田の風景が続くばかりだ。 いや、実はこれがこれがブータンの姿なのだ。冬の首都…

ブータン旅行記5 ドチュ・ラ(峠)

峠に到着するやいないや車上の三人はいっせいに飛び出した。 「ヒャッホー!」 思い思いに伸びをする。視界の先には乾季であっても見れる確率は少ないと聞いていたヒマラヤ山脈がクッキリと見れる。飛行機から眺めたとは言え地上から眺めるのは格別なものだ…

ブータン旅行記4 ~ドチュ・ラ(峠)

今日はティンプーを発って昔の冬の首都プナカを目指す。途中シムトカ・ゾンと呼ばれる、ブータンで最初に出来たゾンの偉容を眺め終われば、道は急激に登り坂と代わり再び曲がりくねる。 (ホテル出発!) 少し走れば所々道は拡張工事なのかダートとなってしま…

ブータン旅行記3 ティンプーその2

次にサブジ・バザールに立ち寄った。ブータンは敬虔な仏教国だから殺傷が出来ないので基本肉は食べない。基本と言うのは『あくまで自分が殺傷出来ない』だけなので輸入の肉なら食べられる。とは言っても陸路で輸入するとインドからとても時間がかかってしま…

ブータン旅行記2 ティンプーその1

空港に到着し入管を済ませれば、預け荷物の無い私はいつも出口へ直行なのだが、今回は税関で申告せねばならない事がある。ブータンは全面禁煙の国。観光客に限ってはホテルでのみ喫煙が許されるが、200%の税金を払わなければならない。 (飛行機は山すれ…

ブータン旅行記1 出発

珍しく羽田を深夜発のタイ航空でバンコクまで飛ぶ。やはり成田より格段に便利だ。出発は深夜だが、逆にそれが東京で仕事を終わらせた会社員に丁度良い出発なのか驚く程人で賑わっていた。それに反し羽田国際線開幕時にはあれだけ騒がれたショッピングスペー…

ブータン旅行記 序章その4

ブータンを旅行するには一日につき200~250ドルの公定料金が必要だ。これには宿泊、ガイド、料理、移動とおおよそ飲み物以外の全ての料金が含まれる。逆に言えば、それらを事前にパッケージする事を求められる。つまりバックパッカーな旅が許されない…

ブータン旅行記 序章その3

中国とインド、二つの巨大な国に挟まれて、時代の波に翻弄されていくシッキムとブータン。 シッキムはイギリスの後を受け宗主国となったインドの命を受け民主化の導入を求められた。しかしそんな事を求められても、見渡せばシッキムは、イギリスが労働者とし…

ブータン旅行記 序章その2

思いがけない驚異、それは当時帝国主義の先鋒を行くイギリス帝国だった。インドを毒牙にかけ、更に南下政策を続けるロシア帝国を牽制する為のチベット方面の足掛かりとして、その道筋に当たる三か国、すなわちブータン、シッキム、ネパールを次々と武力で圧…

ブータン旅行記 序章その1

明けましておめでとうございます!今年も宜しくお願いします!では早速ブータン旅行記始めたいと思います。 ブータン旅行記序章その1 ブータンと言えば「幸せの国」と即答が返ってくる。ではブータンは本当に幸せの国なのか?国民は本当に幸せを感じているの…