2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

シルクロードを西へ!西安編3

西へ西へ歩みを進める私の前に立ちはだかったもの、それは西安の西門、安定門だ。西安は各時代に変遷があり、現在の西安は明の時代に築かれたものだ。だから私が想いを馳せる時代のものとは同じものでは無い。 しかしながら、やはり西安の西門に建てば熱い想…

シルクロードを西へ!西安編2

西安、嘗て長安と呼ばれ紀元前1134年西周が都と定めて以来、中国歴代13王朝の都として千年に渡り栄華を誇った街。日本の平城京も長安に習って築かれたものだ。その為それぞれの年代の史跡が街や郊外に点在する歴史ファンにとっては世界でも屈指の古都と言え…

シルクロードを西へ!西安編1

シルクロード…旅や世界史が好きな者にとってそそられる響きを持つフレーズだ。私にとってはイスラームの交易路を追う旅の一貫として、また私が尊敬する旅人、玄奘三蔵の歩いた旅路として、いつか訪れたいと切望していた旅先でもある。 そんなシルクロードに…

バガン

ブータンの旅行記を書き上げながら、ずっと気になっていた場所があった。最終回で少し触れたミャンマーのバガンだ。海外資本や海外文化の荒波を必死で制御しているブータンと裏腹に、軍事政権から民主化へと移り変わったミャンマーは、正に海外の資本や旅人…

ブータン旅行記 最終回

最後の一日の夜が明けた。山の向こうから眩しいばかりの朝陽が昇ってくる。朝靄が徐々に消えてゆく。今日も良い一日だ。 ゆっくり目に宿を出て、パロの市街で降ろして貰う。市街と言っても100mの通りが二本程度のこじんまりした商店街。でもパロには空港が…

ブータン旅行記13 最後の夜

キチュ・ラカンの見学を終え、実質的な今回の旅の観光は終わった。ホテルに戻る。日が暮れてゆく。目の前にはダショー西岡が教え、そして繋いだ棚田が永遠と拡がっている。平和な光景だ。今宵は偶然にも満月、それも私の部屋のテラスの目の前から昇ってきた…

ブータン旅行記12 タクツァン僧院後編

第一展望台で英気を取り戻した私は更に急になった坂を、ガイドさんと戯れながら息を切らせながら登っていく。やはりツアーなどで足や体調に不安を抱える人は、此処で待つ人も多いらしい。 登山を再開すれば、鮮やかな5色のルンタが疲れた体に元気をくれる…

ブータン旅行記11 タクツァン僧院前編

本日はブータン観光のハイライトとも言えるタクツァン僧院を訪れる。8世紀、ブータンに仏教を伝えたと言われるグル・リンポチェが飛ぶ虎の背に乗って舞い降り瞑想を行った場所と言われる。タク(虎)ツァン(隠れ家)でタクツァンとなる。 ガイドさんに伴わ…

ブータン旅行記10 民泊

本日の宿泊先は民家だ。ブータンの民家は世界の中でも立派な部類に入るのでは無いか?一軒一軒が非常に大きいのだ。その理由に人口が少ない事、自給自足の農業が中心の社会だった事が挙げられる。 一階には家畜や倉庫、二階以上に人が暮らし、窓の装飾に伝…