2016-01-01から1年間の記事一覧

2006エジプト旅行記3

ピラミッドは謎多き遺跡だ。王墓として建造されたとされているが、それも定かな事では無いし、建造方法も推測の段階、ヘロドトスの記述から奴隷労働によって建造されたと今まで思われていたが、最近の研究で雇用対策も含めた列記とした仕事として建造された…

2006エジプト旅行記2

ピラミッドはギザの街の外れに唐突に現れる。ピラミッドと言えば砂漠のど真ん中とイメージするが、実際にはドンドン広がるギザの街がもう、すぐピラミッドの直前まで迫っている。勿論ピラミッドより西は広大な砂漠が広がっている。 ピラミッドはエジプトの、…

2006エジプト旅行記1

2006年に訪れたエジプトの旅の話をしよう。05年にベトナム、カンボジアの旅で久し振りに旅を再開する事が出来た私は、その時訪れたアンコールワットの美しさに魅了され、それまで余り訪れる事の無かった遺跡に非常に興味を持つようになった。また、9…

2007チベット旅行記8

ラサ旧市街を後にして、小さな見所を回りつつホテルに戻る。途中立ち寄った摩崖石刻で、チベット族の老人と子供に出逢った。彼等が呼ぶのでそちらへ行こうとすれば、そうじゃない。しっかり石刻を右に回ってから此方に来いと言う。そんなところにまでしっか…

2007チベット旅行記7

食堂のカレーで腹を満たした後は満を持してチベット仏教の総本山とも言える大昭寺(チベット発音でトゥルナン寺)に向かった。敬虔なチベット仏教信者は遥か遠方から五体投地を繰り返しながらこの寺を目指す。その苦労の末に辿り着いた聖地ラサがこれだけ中…

2007チベット旅行記6

遂に念願の朝がやって来た。ポタラ宮のチケットを握り締めてゲートまで登る。高度の高いラサの一際高い丘の上に聳える宮殿。登るだけでも息切れが起きる。やっとの事で登りきった。しかし待てど暮らせど彼女は来なかった。プレミアムと呼ばれる宮殿のチケッ…

2007チベット旅行記5

ポタラ宮の明日のチケットを入手したら早速ラサ市街の散策を開始、明日ポタラ宮と旧市街散策を組み合わせ、本日は郊外に点在するセラ寺とデプン寺を散策する事にした。そこへは乗り合いバスで向かう。 (セラ寺) 街の大きな辻には大抵日本で言うハイエースの…

2007チベット旅行記4

夜も明けぬ早朝、朝食をホテルで包んで貰い私はポタラ宮へと向かった。ポタラ宮前には未だ夜明け前だと言うのにパラパラと何やら人が佇んでいる。私は大急ぎでチケット売り場へと向かった。 どうやら一番乗りは果たせた様だが、これで安心する訳にはいかない…

2007チベット旅行記3

チベット、ラサは標高3650m富士山の山頂に近い程高度がある。特に初日は高度順応の為あまり動き回らない方が良い。明日から少ない日程の中で動き回らねばならないから尚更だ。 (摩崖石刻の仏教画) そんな理由から迂闊にも私は近くの食堂で夕食を摂る事にした…

2007チベット旅行記2

前回述べた様な理由から、中国政府はチベットへの立ち入りを大きく制限している。普通日本人は15日迄の観光滞在ならノーヴィザで中国に入国出来るが、チベットに入る場合のみ日数に関わらずヴィザが必要な上、入域許可証の申請が必要となる。更にはツアー参…

07年チベット旅行記1

私は時に自分は死神なのか?と嘆きたくなる事がある。私が訪れた国々が私の訪問後に相次いで不幸な事が起こるからだ。08年ムンバイでは訪問直後二週間後に大規模なテロが発生した。09年にシリアを訪れれば翌年中東の春と共にシリア情勢は混迷を極め、11年暮…

殺処分

仕事でちょくちょく役場へ行く。とある日、駐車場に一台の軽トラが停まっており、荷台にゲージに入れられた大型犬がいた。黒のラブラドール、狂犬病の予防接種も終わった今、犬が役所の駐車場にいるのは珍しい。これから散歩に出掛けるのかな?と思った。動…

ブルネイ旅行記最終回

そのまま地下鉄に乗っていれば海底トンネルを潜り、そのまま香港駅まで行けるのだけど、私は手前の駅で降りた。ヴィクトリアハーバーから眺める香港島の夜景を眺めたかった事とスターフェリーでヴィクトリアハーバーを渡りたかったからだ。これを抜きにして…

ブルネイ旅行記香港編2

天際100を後にしてヴィクトリア湾をスターフェリーに乗って渡り香港島へ。 ピークトラムに乗車してヴィクトリアピークに登った。 途中駅でなんと結婚式に出くわした。香港を代表する風景を舞台に結婚式を挙げられるなんて素晴らしい事だが、中国人女性の…

ブルネイ旅行記香港編1

ブルネイ最後の朝ももうお馴染みとなったオバチャンのナシチャンプル。オバチャンと猫チャンにお別れを告げてトランジット先の香港へと向かった。余りにもこじんまりとしたブルネイの空港から訪れると香港国際空港は余りにも人が多くてのぼせそうになる。し…

ブルネイ旅行記7

再び街に戻ればブルネイ川にはミズスマシの様にモーターボートが行き交い人々を水上集落へと導いている。街で働いたり買い物を済ませた人々が彼等の戻るべく場所へと戻っていく。 水上集落は一見驚きの目で見てしまうが、実は良く良く考えてみれば、以前なら…

ブルネイ旅行記6

本日の朝も朝市のオバチャンの屋台のナシチャンプルで一日が始まった。屋台のオバチャンも私の顔を覚えていてくれた。屋台の猫も私の顔を覚えていてくれた。ナシチャンプルしか無いけどそれで良い。それだけで良い。 昨日指定された場所からスピードボートに…

ブルネイ旅行記5

遥か昔、中国のザイトィーン(泉州)から旅に出た帆船は此処ブルネイに立ち寄り、マラッカ、インドを経てアラビアへと航海を続けた。シンドバッドやイブン・バトゥータも此処を訪れたのであろうか? そんな想いを巡らせながら桟橋でボートを待っていると、向…

ブルネイ旅行記4

再び街の中心に戻った。街の規模も小さく、見るべきポイントも二つのモスクと博物館程度。だけど此処からが私の旅の真骨頂、人々の暮らしが息づく旧市街を散策する事。 (モスクの裏手にも水上集落が広がる) しかし此処の旧市街は他所とは大きく事なり、カン…

ブルネイ旅行記3

朝イチで朝市に東南アジアの雰囲気に浸りに行った。裕福な国とは言え、市には東南アジアらしさが溢れている。 そこで一軒のナシチャンプルの屋台に入った。ナシとは「ご飯」チャンプルは「混ぜる」即ち混ぜご飯。野菜や肉、揚げ物まで付いて約70円。思わず…

ブルネイ旅行記2

正式名ブルネイ・ダルサラーム(永久に平和なブルネイ)は1984年に独立した新しい国だ。第二次大戦後、イギリスから独立を果たしたマレーシア連邦に加入する事なくイギリス連邦に留まり、以降単独で独立を果たした。 天然ガスや石油の埋蔵量に富んだこの…

ブルネイ旅行記1

2012年に訪れた小さな旅、ブルネイの旅を紹介したいと思う。当時は私のテーマ、イスラームの旅の真っ只中、ちょっと色々あった後だったので、低予算で行ける場所は無いか?と探していた矢先に見つけた旅先だった。 日本に比較的近い東南アジアにありなが…

The end of innocence

Remember when the days were long And rolled beneath a deep blue sky Didn't have a care in the world With mommy and daddy standing by When "happily ever after" fails And we've been poisoned by these fairy tales The lawyers dwell on small de…

Desperado

Desperad, why don't you come to your senses You been out ridin' fences for so long now Oh, you're a hard one But I know that you got your reasons These things that are pleasing you Can hurt you somehow ならず者よ!そろそろ気づいた方が良い…

Sound of silence

Hello darkness, my old friend I’ve come to talk with you again Because a vision softly creeping Left its seeds while I was sleeping And the vision that was planted in my brain Still remains within the sound of silence こんにちは 私の古き良…

伝言

※上手く再生できないときはコチラから .

真っ白な灰

あしたのジョーで忘れられないシーンがある。なんて言うか、このワンシーンにいつも助けられてきた。励まされてきた。以前書いたシーンでもあるけど、今は便利になって動画が貼り付けられる。 ※上手く再生できないときはコチラから 山谷、泪橋の食料品店林屋…

泣いて馬謖を斬る

中国史に於いて日本で最も人気があるのが三國志の時代、魏、呉、蜀の三カ国に国が分裂し覇権を競った。そんな中で小説三國志は一番脆弱だが、漢王室の復興を旗印にした蜀を率いた劉備を主人公とした物語だ。 物語終盤、最早蜀の劉備は他界し諸葛亮孔明が一身…

明日のために!~丹下段平と言う男

漫画あしたのジョーは矢吹丈が主人公である事は間違い無い。だが、物語前半はジョーを育てたトレーナー、丹下段平もまた主人公の様に思う。 丹下段平は彼自身も昔はプロボクサーだったが、日本タイトル挑戦の試合直前に怪我をおい、プロボクサーとしての道を…

泪橋~忘却の街~

先日仕事の関係で私は東京都荒川区清川町へ出向いた。目的地の近くにある交差点の名前を確認し、感嘆の声をあげた。「泪橋」私と同年代の男子なら同じ感情を抱くだろう。そう!あしたのジョーで矢吹ジョーが通ったジム、丹下拳闘クラブがあった場所だ。 歴史…