ブルネイ旅行記1

 2012年に訪れた小さな旅、ブルネイの旅を紹介したいと思う。当時は私のテーマ、イスラームの旅の真っ只中、ちょっと色々あった後だったので、低予算で行ける場所は無いか?と探していた矢先に見つけた旅先だった。

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日本に比較的近い東南アジアにありながら、知名度が断然に低い、しかしながらイスラームの歴史的に振り返れば、中国とアラビアを結んだ海洋交易の中継貿易で栄えた歴史ある国。これは行かない訳にいかないと言うことで私は早速現地へと向かった。

しかし滅多に人が行かない場所は大抵乗り継ぎが不便だ。何時間も待たされたり、その反対だったり…。今回は前回紹介したラオスの帰りと同じく、広大な香港空港で乗り継ぎ時間が1時間しか無い綱渡り設定だった。

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そして今回もラオスの帰りと同じく成田出発が30分も遅れてしまい万事休す。しかし香港から搭乗するロイヤル・ブルネイ航空の地上アテンダント様が私たった一人の為に遅れた飛行機を待っていってくれてエスコートしてくれた。これが無かったら間違い無く乗り遅れていた。有り難い配慮だった。

機内に駆け込むと、ブルネイ航空名物、フライトの安全を祈るコーランが流れ始めた。

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こうして無事到着したブルネイの首都・バンダル・スリ・ブガワン。東南アジア独特の熱気が私を迎えてくれた。しかし此処は他のアジアの国々と違う点がある。普通のアジアの国なら空港に両替商、正規、白入り乱れた客待ちのタクシー運転手、安宿の手配人等様々な旅人への勧誘者が集まっており、勝手の知らなそうな旅人を見つけるや否やワラワラと集まってくるものだ。

彼等は大抵ボッタクリだし鬱陶しい存在でもあるが、上手く話せば情報収集に持ってこいだし、面倒くさい場合は、善良な人物を見つけられれば彼等に任せれば全自動で旅も出来る。

しかし観光客も少なく、国民も殆ど富裕層でマイカーを必ず持っているので、そんな彼等は此処には存在しないのである。空港でウロチョロしているうちに皆自分の車で帰宅してしまい、夜到着だったのでルートバスも終了しており、逆な意味でオロオロしてしまう。結局普段なら声かけられて断りまくりのタクシーに、此方から声をかけて街まで走って貰う事となった。

街に到着するとチェックしておいた一番安い安宿をゲット。とは言っても近隣諸国よりはずっと高価で、トイレ、シャワー、共同で三泊6千円くらい。こうして私のブルネイの旅が始まった。