Desperado

Desperad,
why don't you come to your senses
You been out ridin' fences for so long now
Oh, you're a hard one
But I know that you got your reasons
These things that are pleasing you
Can hurt you somehow

ならず者よ!そろそろ気づいた方が良いよ
ずっと塀の上に座込んだままで…
本当に気難しい奴だな…
そりゃ君の生き様ってのもあるだろう、だけど自分が良しとしてしてる事が、時に自らを傷つけてしまう事もある

Don't you draw the queen of diamonds boy
She'll beat you if she's able
You know the queen of hearts is always your best bet
Now it seems to me, some fine things
Have been laid upon your table
But you only want the ones that you can't get

ダイヤのクイーンなんて選んじゃダメだ!
きっと君は痛い目に遭う
ハートのクイーンを選ぶ事こそ最高の手だって君も解ってる筈さ
今、君のテーブルの上には最高の手札が揃っていると言うのに、君はいつだって無いものネダリさ

(注)ダイヤのクイーン=ダイヤモンド、つまり美しい女性に唆されてばかりいないで、ハートのクイーン、即ち心優しい女性を選ぶべきとの意味)

Desperado, oh, you ain't gettin' no younger
Your pain and your hunger,
they're drivin' you home
And freedom, oh freedom well,
that's just some people talkin'
Your prison is walking through this world all alone

ならず者よ!もう若くは無いのだから
君の痛みや飢えは、君を懐かしき場所へと駆り立てるだろう
自由!自由さ!と宣う輩もいるだろう
だけど君はそんな檻に閉じ籠ったままでこの世界を独り歩いて行くのかい?

Don't your feet get cold in the winter time?
The sky won't snow and the sun won't shine
It's hard to tell the night time from the day
You're losin' all your highs and lows
Ain't it funny how the feeling goes away?

君の足は冬の寒さを感じられているかい?
空には陽が射す事も無ければ、雪降る事も無く
昼夜の区別さえ解らなくなる
心の浮き沈みにさえ無頓着になり…
自棄になってしまうなんておかしくないか?

Desperado, why don't you come to your senses?
Come down from your fences, open the gate
It may be rainin',
but there's a rainbow above you
You better let somebody love you
(Let somebody love you)
You better let somebody love you
Before it's too late

ならず者よ!
そろそろ気づくべき時なんだよ
もう塀から降りて来て(心の)扉を開けるべきだよ
雨が降るかもしれない
でも君の頭上には虹が架かるだろう
君も誰かの愛を受け入れるべきだよ
誰かの愛を

手遅れにならないうちにね


※上手く再生できないときはコチラから


この歌は言わずと知れたホテル・カリフォルニアと並ぶイーグルスの代表曲であり、リンダ・ロンシュタット平井堅さん等多くのミュージシャンにカバーされた事もあるので耳にした事も多いと思う。

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この歌はイーグルスのセカンドアルバムとして発売された同名のアルバムに収録されている。この曲が人気が出た事により、それまでイーグルスリードボーカルと言えばグレン・フライだったが、ドン・ヘンリーのボーカルに注目が集まり、以降ホテルカリフォルニアを含め、多くの楽曲でドンのボーカルがフューチャーされる事になった。

有名な曲だけあって様々な解釈がある事が知られているが、中でもホテルカリフォルニアが、アメリカがベトナム戦争に敗戦し、苦悩する姿を描いたものであると言う解釈があるのと同様、この歌もベトナム戦争を描いた曲であると言う解釈もある。そんな中でも秀でた考察を見つけたので是非下記を参照して欲しい。

ゆらゆら草さんの記事

しかしながら、やっぱりこの歌は私にとって、原文をピュアに受け止めて解釈したい曲。何度もヘンリーの歌声に慰められた思い入れのある一曲だから。まるでヘンリーが自分の為に歌ってくれたんじゃないか?と思う程に…

私は昔から、独り飄々と何かをしている事が好きなタイプで、スポーツも集団球技は苦手で、サーフィンとかスキーとか自己完結出来るものばかり好んでいたし、歌の中の表現を借りれば、私も大の頑固者で、いつも塀の上に座って、世間を傍観している様な人間だった様な気がする。(つまり集団とは常に一歩距離を置いて人付き合いすると言う事。)

そんな私が選んだライフワークが世界を独りで旅する事だったのは、当然の帰結だったのかもしれない。

そんな私にも少なからず気持ちを伝えてくれた異性がいたし、付き合って頂けた女性もいた。けど、結局私は見果てぬ夢を追うばかりで…

いつだって結果は最初から決まっていた様なものだろう。

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時に人生を振り返ってしまう瞬間、 あの時ちゃんと差し出してくれた掌を離す事が無かったらと… 言う後悔と、結局何もしてあげられなかったと言う贖罪と、こんな自分と一緒に時を過ごしてくれた感謝の気持ちが入り乱れて胸がチリリと焼ける夜は、ジャック・ダニエルのストレートとドン・ヘンリーデスペラードが欠かせない。