ブルネイ旅行記2

 正式名ブルネイ・ダルサラーム(永久に平和なブルネイ)は1984年に独立した新しい国だ。第二次大戦後、イギリスから独立を果たしたマレーシア連邦に加入する事なくイギリス連邦に留まり、以降単独で独立を果たした。

 天然ガスや石油の埋蔵量に富んだこの国は、建国以来議会はあっても開かれた事は無い、王様の絶対専制政治である。…と書くと近隣のヤバイ独裁国家を思い起こしてしまうが、とんでも無い。此処は治安も生活水準も日本以上、王様も国民から圧倒的に愛されている永久に平和なブルネイ国である。

イメージ 1



 その背景は勿論豊かな天然ガスや石油にある事は間違いない。税金が無い、教育も無料、医療費も、国が治せなければ海外での治療費さえ支給される。消費税云々で大騒ぎな我が国と大違いで市民が生活にかける諸経費が殆ど無い。

 しかし富んでいるから、税金が無いから幸せで治安も良いと見るのは穿った見方でもある。富んでいるのに治安が悪い国も沢山あるし、富んでいるのに幸せを感じられない国も星の数だ。昨今の日本もその仲間入りしているのでは無かろうか?

イメージ 2



 そんなこの国を「裕福だけど楽しみが無い。」と揶揄する旅人もいる。その理由は「酒が飲めない。」「娯楽施設が少ない。」等らしい。正直笑ってしまった。酒が飲めなければ楽しめないのか?娯楽は施設に依存するものなのか?我々はいつから創造力を失ってしまったのだろう?貧しい国で何もない草っ原で子供達が無邪気な笑顔で遊んでいる姿をみかけると、そんな事でしか楽しめなくなっ大人達は、きっと何かが退化してしまった様に感じる。

イメージ 3



 ではブルネイとは一体どんな国だろう?到着は深夜だったが、どんな街だかワクワクして、ウズウズして、たまらず外に飛び出した。殆ど富裕層のこの国は非常に治安も良く、夜歩きも危険が無い。ライトアップされたモスクを見れば、余計ワクワクが高まって眠れない一夜となってしまった。