真っ白な灰

 あしたのジョーで忘れられないシーンがある。なんて言うか、このワンシーンにいつも助けられてきた。励まされてきた。以前書いたシーンでもあるけど、今は便利になって動画が貼り付けられる。


※上手く再生できないときはコチラから


山谷、泪橋の食料品店林屋の看板娘、林紀子、通称のりちゃんは、ジョーに淡い恋心を抱き丹下ジムに出入りしては彼等の世話を焼いていた。

ある日そんなのりちゃんをジョーはデートに誘う。初めて意中の人に誘われ大喜びするのりちゃん。そして日も暮れ、一日が終わろうとする頃彼女は日頃感じていた心境をジョーに吐露する。それは心からジョーを心配しての言葉だった。

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それに対しジョーは自分が抱くボクシングに対する想いを切々と説く。そんなジョーの背後でのりちゃんは

「私…ついていけそうにない…」

と呟く。初めてのデートは二人の別れの日でもあった。

その後のりちゃんは丹下ジムでジョーと共にボクサーの道を目指していた西と結婚する。西は減量の失敗からボクサーの道を諦め、林食料品店の婿養子となり、そこで意外にも商才を発揮して二人仲睦まじく平和な家庭を築いた。

一方ジョーは…。このシーンで彼が熱く語った

「真っ白な灰」

が、伏線となって最終回のあのシーンへと繋がっていく。

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自分の目指した道、信念を貫き通すには、時に悲しい別れもある。理解して欲しいとは思うが、貰えないのなら例えボッチになったとしても我が道を進む。

真っ白に燃え尽きる事が出来たなら、後悔も微塵も無い。

Going my way.