#アフリカ

2006エジプト旅行記14

アスワンから旅の最終目的地ルクソール迄はナイル川に沿って神殿ラリーが続く。古代エジプト王朝は日本と同じく多神教だから、それぞれの神を奉る多くの神殿が築かれたのだ。神殿は生きた人々が神を崇める場所だから殆どがナイル川の東岸にある。 (コムオン…

2006エジプト旅行記13

アスワンはリゾート色さえ感じる美しい街だ。あのアガサ・クリスティもこの街の名門ホテルでナイル殺人事件を執筆したと言う。ツアーでもそのホテルに宿泊を売りにしているコースもあるが、我々のツアーは廉価版。しかし私には今回も豪華過ぎる、川の中洲に…

2006エジプト旅行記12

アブ・シンベルからアスワンに引き返し往きに飛ばした見所を訪れた。先ずはアスワン・ハイ・ダム。アブ・シンベル神殿等の水没の危機を生み、また大きな湖を人工的に作ってしまったが故に気候まで変化してしまった、とか下流に洪水が起きなくなった反面、そ…

2006エジプト旅行記11

我々が危険なサハラ砂漠を渡って訪れた理由はたった一つ、アブ・シンベル神殿を見るが為だ。 エジプトも此処まで南下すると最早スーダンの国境に近く、エジプト北部のアラビア人と異なる、ブラックアフリカに近いヌビア人の暮らす地域だ。これは昔も変わりは…

2006エジプト旅行記10

ナイル・エキスプレスは案の定大遅刻しアスワンに到着した。添乗員は想定内らしいが若干慌て気味。急遽本日の見所を一ヶ所にしてアブ・シンベルに向かうとの事。その一ヶ所は切りかけのオベリスク。 昔アスワン周辺は格好の石材が採れる地域で、此処から切り…

2006エジプト旅行記9

カイロ滞在最後の短い自由時間を使って、私はもう一度ピラミッドを訪れた。自分の気に入ったスポットはガイドにキチンと説明を受けた後に、もう一度自分の目でじっくりと味わいたい。それと、自分の足で其処へ向かいたかったのだ。 ピラミッドへ行く道中、再…

2006エジプト旅行記8

地下鉄に乗りオールドカイロに向かった。歴史が長いカイロには新市街と旧市街と別にオールドカイロと呼ばれる地域がある。カイロが未だフスタートと呼ばれた時代に街の中心があった地域だ。いざ地下鉄に乗ろうと列車を待っていると悪戯小僧的数人が私を見て…

2006エジプト旅行記7

さて幾つかのモスクを見学した。普通宗教施設は特定の歴史的物件を除いて入場料は無いのが一般的だが、エジプトは観光客が多い故か、バクシーシと言う形で請求される。チップに弱い日本人、なら入場料請求された方がよっぽど解り易いのだが…。しかしエジプト…

2006エジプト旅行記6

カイロは7世紀にイスラーム王朝が征服しフスタートと名付けられた。10世紀にチュニジアに興ったファーティマ朝がフスタートを占領、勝利の街アル=カーヒラと名付けた。カーヒラの英語読みこそがカイロである。 ハン・ハリーリバザールと並ぶかの様に旧市…

2006エジプト旅行記5

ハンハリーリ・バザールはカイロ旧市街の中心に有り観光客の土産物からカイロ市民の日用品まで揃う巨大な商店街だ。 バザールを歩けば其処ら中から変なアクセントの日本語で声がかかる。 「バザールでござーる!」 「価格破壊!」 バザールは喧騒で正にカオ…

2006エジプト旅行記4

ピラミッド見学を終え、エジプトに来た実感を満喫したら、そのタイミングで考古学博物館に向かおう。何故ならエジプトのテンションが上がってる、その瞬間こそその遺産の価値や雰囲気を存分に味わえる瞬間だからだ。 私は世界の様々な遺産は、オリジナルの場…

2006エジプト旅行記3

ピラミッドは謎多き遺跡だ。王墓として建造されたとされているが、それも定かな事では無いし、建造方法も推測の段階、ヘロドトスの記述から奴隷労働によって建造されたと今まで思われていたが、最近の研究で雇用対策も含めた列記とした仕事として建造された…

2006エジプト旅行記2

ピラミッドはギザの街の外れに唐突に現れる。ピラミッドと言えば砂漠のど真ん中とイメージするが、実際にはドンドン広がるギザの街がもう、すぐピラミッドの直前まで迫っている。勿論ピラミッドより西は広大な砂漠が広がっている。 ピラミッドはエジプトの、…

2006エジプト旅行記1

2006年に訪れたエジプトの旅の話をしよう。05年にベトナム、カンボジアの旅で久し振りに旅を再開する事が出来た私は、その時訪れたアンコールワットの美しさに魅了され、それまで余り訪れる事の無かった遺跡に非常に興味を持つようになった。また、9…

今年の旅が決定しました!

今年の旅が決定しました。行き先はパキスタンです。昨年10年間追い続けたイスラームをテーマにした旅、それがスペインにて終了し、それまで行き残していたと感じていたミャンマーの旅を終え、そして今年8月、遂にパスポートの期限が切れて更新となりまし…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記16

大変お待たせしてしまいました。 では始めます 風に吹かれて~最終回、香港編です ザンジバルから再び途方もない時間をかけて香港まで戻ってきた。ポレポレなザンジバルの時間の中で過ごしていると、香港の喧騒は目眩がしそうだ。早速一夜を過ごす為、重慶マ…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記15

旅の最後はザンジバルのお土産を紹介しよう。アフリカならではの仮面の数々! 中でもマコンダ族の作った髪の長いちょっと怖い仮面が気に入って購入! そしてザンジバルのあるタンザニアはキリマンジャロが聳える。当然珈琲は名産中の名産。そのままでも美味…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記14

朝の漁港でしっかり朝食を摂った後は、元は領事館だったと言う驚愕の家、博物館、古のオマーンが作った砦跡等、定番の観光コースをおさらいした。そして宛もなく再びストーンタウンの迷宮に潜んでいく。 ザンジバルで過ごした数日間、必ず毎日日没直後に計画…

風に吹かれて~閑話休題

前回イスラーム金融と言うキーワードが出てきた。イスラーム金融っていったい何?利息が取れないでどうやって成り立ててるの?なんて疑問も多く聞かれる。今日はザンジバルをちょっと離れてイスラームの銀行の謎に迫ってみよう。 まず銀行の話をする前に大き…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記13

? さて残り少なくなったザンジバルの時間は勿論ストーンタウンの散策にあてる。イスラームの街は何処も同じだが外観は少し粗忽に感じる。それは 「 人に羨ましがられる事は、人に妬みや嫉み等負の感情を与え、育てるものだから避けるようにすべきだ。」 と言…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記12

翌日はこの美味しいシーフードを引き立たせるスパイスツアーに参加した。料理をしない、料理が出来ない私がスパイスツアーに参加して楽しめるのか?そんな疑問もあったが、一方スパイスは先にも述べた通りこの島の歴史を語る上欠かせない要素となったもの。…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記11

これだけ美しい海に囲まれたザンジバルだからシーフードが美味しくない訳が無い。タンザニア本土にはキリマンジャロ登山、そしてンゴロンゴロやセレンゲティのサファリ等観光資源が豊富だから、それらを旅する欧州人も数多い。そんな彼等が帰り道ザンジバル…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記10

朝ストーンタウンのビーチを歩いていると、プリズン・アイランドへ行かないか?と誘われた。東海岸の美しいビーチを堪能した直後だから、もう一度海を楽しみたい!と思っていたので是非参加させて貰った。 プリズン・アイランド・・・和訳すれば獄門島。勿論…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記9

ダラダラに乗ってダラダラと向かった先はジョサニ自然保護区。ザンジバルの海岸線には椰子の木だらけだけど、内陸部の椰子の木以外の森林が鬱蒼と生え広がる一帯にある。またそこから然程離れていない場所に海水域があり、マングローブが生い茂る一帯もある…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記8

日が昇り潮が引いた純白の砂浜には絶妙な色をした貝殻が至るところに散らばっている。 一日の始まりに人々が動き出す。 ? 目を凝らせば小さな生き物が今日一日の行動を開始する。小さな蟹、ヤドカリ、そんな小さな生き物達と戯れる。こんな事何年ぶりの事だ…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記7

パラダイスビーチバンガローの魅力はさおりさんの料理にもあって、宿泊客以外も集まると言う。和食もあるので長い旅路を過ごす日本の旅人にはたまらない持て成しとなるだろう。しかし私は悩んだ末バンガローが主催する現地スワヒリ料理体験コースに挑戦する…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記6

私が泊まりたかったホテル、その名はパラダイスビーチバンガロー。日本人女性が切り盛りする小さなホテルだ。だが私は日本人が屯するだけの日本人宿なら寧ろ敬遠する。折角ザンジバルまでやって来て日本人とつるむなんて真っ平な事だからだ。 なら何故このホ…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記5

海を股に架けて富を求めて交易を行った旅の商人達、新たな道を開拓した冒険家達、繁栄を極めた王朝、奴隷として売られていった黒人達、そして売られてきたからゆきさん・・・数奇な運命に満ちたこの島のもう一つの素顔、それを求めて私はダラダラで東海岸へと向…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記4

? ザンジバル、ストーンタウンに繁栄をもたらせたもの、それは大陸からもたらされる象牙と、この島の気候を利用して栽培される様々なスパイス、特にクローブ(?丁子)だった。故にザンジバルはスパイスアイランドとも呼ばれる。 ザンジバルを統治したオマーン…

風に吹かれて~ザンジバル旅行記3

ビーチでこの島を吹き抜けていった様々な風に想いを馳せ、ふと振り返れば珊瑚と砂を利用して出来たストーンタウンの迷宮が口を開けている。さて名前通り重厚な歴史に彩られた重厚な街並みを散策しよう。 一歩迷宮に踏み込めば、其処は明らかにアフリカ大陸の…