風に吹かれて~ザンジバル旅行記15

 旅の最後はザンジバルのお土産を紹介しよう。アフリカならではの仮面の数々!

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 中でもマコンダ族の作った髪の長いちょっと怖い仮面が気に入って購入!

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 そしてザンジバルのあるタンザニアキリマンジャロが聳える。当然珈琲は名産中の名産。そのままでも美味しいがザンジバルのスパイスを加えたスパイス珈琲や紅茶も人気がある。勿論そのまままのスパイスも各種揃う。そしてもうひとつ、タンザニア特有の絵画としてティンガティンガのペンキ画が有名だ。

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 大陸ではサバンナに生息する動物達の図柄が殆どだが、ザンジバルでどの店も飾っているのは夕陽に染まるダウ船の絵だ。ダウ船はこの島に文化を運んできた、今でも現役の象徴の様な存在。そしてストーンタウンのビーチはタンザニア一の夕陽スポット。夕陽に帆船、実に絵になる構図だ。実物が見たい!

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 実は私は今回の旅で一度それに遭遇している。しかしそれでは満足できなかった。今日がラストチャンス!空の具合は良さそう。だけどダウ船が来るか来ないかは、字のごとく風次第。私は祈る様な気持ちでビーチへと急いだ。

すんでのところで土産屋に捕まる。

「ごめん!今忙しいんだ!」

この時ばかりはポレポレとは言っていられない。

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やっとビーチに出た。美しい夕陽をバックに、いつもの様に子供達がはしゃいでいる。その姿に癒され油断したその瞬間だった。

ああああああつっ!

音もなくダウ船が走り抜けていく。慌ててシャッターを切った。また旅の神様が微笑んでくれた。後は私も子供達と一緒になって無心でダウ船を追い必死に走った。

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 ダウ船を運んだこの風が、この島に様々な事を運んできた。文化も、栄光も、そして悲劇も。夕陽に影絵となるダウ船の光景は千年前から続いてきた光景なのだろう。シンドバッドも、イブン・バトゥータも、バスコ・ダ・ガマも、リビングストンもこの夕陽を眺めただろうか?此処へ売られてきたからゆきさんも、バガモヨ!(此処に我が心置いていく!)と叫びながら故郷から引き離された奴隷達も眺めたろうか?ならば私も心の断片を此処に残して行こう!再び訪れるその日まで!

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 南国の美しい島々が次々とリゾート地と変わる中、重厚な歴史に彩られたこの島は、リゾート開発に依存する事無く独自の道を進んでいる。教も風がザンジバルを吹き抜けていく。この風はザンジバルを何処へ導くのか?そして私を次に何処へ誘うのか?