風に吹かれて~ザンジバル旅行記14

 朝の漁港でしっかり朝食を摂った後は、元は領事館だったと言う驚愕の家、博物館、古のオマーンが作った砦跡等、定番の観光コースをおさらいした。そして宛もなく再びストーンタウンの迷宮に潜んでいく。

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 ザンジバルで過ごした数日間、必ず毎日日没直後に計画停電となった。アフリカは大抵電力事情が悪く懐中電灯は必須になる。日没直後はモスリムはモスクに礼拝に出掛けているし、観光客は夕食の時間だ。だからモスクと観光客が集まる様なレストランを除いて停電となる訳だ。

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 我が国では大騒ぎとなった停電だが、此処では皆ポレポレとのんびり停電の時間を楽しんでいた。

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 我々とザンンジバルの人々、いったい何が違うのだろう?我々はどうやら色々なものを持ちすぎてしまったのでは無いだろうか?やれ安全な環境、便利な施設、快適な暮らし・・・そんなのを求め次々と手に入れ、それを維持する為に働きに働き、ゆとりは削られ、日々何かに追われる様に世話しなく働き続ける。

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 やがてポレポレとはとても言えない生活を強いられ、簡単にはハクナマタタと言えない環境に自らを落とし込む結果となってしまったのでは無いだろうか?  

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 持ち過ぎて、まるで肥満児のように身動きができずにいる現代の先進国から来た人々にとって、ザンジバルの人々はとても奔放に映る。そしてそれは人間本来の姿なのだと思う。アフリカは人類の故郷でもある。持ち過ぎてしまった何かからの束縛から脱却出来たなら、我々も本来の姿に戻る事が出来るのだだろうか?

 本当に大切なものとはいったいなんだろう?そしてそれは本来、とってもシンプルなものなのではないだろうか?