風に吹かれて~ザンジバル旅行記8

 日が昇り潮が引いた純白の砂浜には絶妙な色をした貝殻が至るところに散らばっている。

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一日の始まりに人々が動き出す。

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? 目を凝らせば小さな生き物が今日一日の行動を開始する。小さな蟹、ヤドカリ、そんな小さな生き物達と戯れる。こんな事何年ぶりの事だろう?

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 東海岸の海の色、例えて言うならクリームソーダか?余りにもキメが細かい純白の砂は、僅かな潮の動きでも舞い上がり、水色の海水と混じってまるでクリームソーダの様な色彩を作り上げる。海の真ん中に設えた木の板に大の字に寝そべり穏やかな潮の動きに身を任せていると、まるで世の中の全ての汚れが浄化されていく様な気がした。

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 余りにも心地よくずっとこうしていられたらと言う想いを断ち切って一路ストーンタウンに引き返す。今回もダラダラは日本製のワンボックス。後ろ髪を引かれる私の気持ちを振り切るかの様にあっという間に私をストーンタウンに連れ戻した。

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 私は納得いかなかった。ダラダラなのにダラダラじゃない!では日本製のワンボックスでは無い、昔風のピックアップトラックに幌をつけたタイプならどうだろう?一度疑問を感じたら体験せずにはいられない私。早速ピックアップタイプのダラダラに乗車してみた。

 私の目論みは嫌な程当たった。先ずはお客様が満員になる迄ポレポレといつまでも待ち続ける。やっと出発するも走りがてら客を見つければ、もう無理だろうと思うほど詰め込んでいく。客も慣れたもので皆譲り合いながらぎゅうぎゅう詰め、もう車掌さんは車の後部にぶら下がった状態だ。しかも幌の上に潰れんばかりに荷物を載せてゆく。そんな事をしているうちにあっという間に1時間は過ぎている。

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 そんな状態となってやっと郊外に出、これで快適にドライブが続くかと思いきや甘かった。私の想像同様、車掌さんの荷造りも甘かったのだ。車が悪路に差し掛かると、その度に幌の上から荷物が落ちる。その度に乗客が叫び、車掌さんが拾い上げる。見つけるのが遅れてしまうと、あろうことかダラダラは前進するどころかバックしながら拾いに戻る。そんな事を繰り返し、東海岸から戻る半分の行程を倍の時間をかけ、私はダラダラ気分を存分に楽しむ事が叶ったのである。