風に吹かれて~ザンジバル旅行記12

 翌日はこの美味しいシーフードを引き立たせるスパイスツアーに参加した。料理をしない、料理が出来ない私がスパイスツアーに参加して楽しめるのか?そんな疑問もあったが、一方スパイスは先にも述べた通りこの島の歴史を語る上欠かせない要素となったもの。この島に繁栄と悲劇をもたらせた歴史を学ぶ事には意義があると感じ、ツアーへ参加した。

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 アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア・・・様々な国々から来た観光客と共に(アジア人は私一人だったが)ガイドさんの説明を受けながらスパイス農園を散策した。日頃見る事が無い木に成った状態のスパイスを実際に摂って切ったり裂いたり試食したりしながら歩みを進める。

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 イタリアから来た女の子はタンドリーの自然な赤を口紅代わりに塗って愛嬌を振り撒けば、私は生の胡椒の強烈な刺激に口が痺れ悶絶する。カルダモン、レモングラス、そしてこの島の歴史を支えたクローブ(丁子)スパイスの国による用途の違い等を含めガイドさんの話は為になり楽しい一時を送れた。

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 そしてランチにはスパイスをふんだんに使ったスパイスランチ。

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 そして恒例のスパイスショッピングに時間を割いた後、その後はオマーン時代に建てられたハンマーム(スチームバス)の跡そして奴隷貿易が禁止された後も、その抜け道として奴隷を収容し、そこから奴隷の密売を続けていたとされる洞窟の跡等この島の歴史の跡地を訪れツアーは終了した。帰り道途中でツアーを離れ、これもオマーン時代に建てられたマルフビ・パレスと呼ばれるハーレムの跡地を見学し街へと戻った。再び街を散策しているとツアーの面々と再開しお互いの旅の情報交換を楽しんだ。

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 そろそろザンジバルの滞在も終わりに近づいている。