#ヨーロッパ

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+セルビア・ノヴィ・パザル編

此処から再び今年の旅に話題を戻す事とする。プドヴァを後にしてモンテネグロを抜けセルビアの首都ベオグラードを目指す。その道中の鉄道は景勝路線としても有名なのでとても気になっていた。しかし日中の大半を移動に使ってしまうのも勿体ない。なら夜行を…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+宣伝?編

これまで2011年に訪れたドブロブニクからモスタル・サラエボ迄を綴ってきました。次回からは2018年の旅に戻って続けていこうと思いますが、此処で私が旅行記を綴っているもうひとつのサイトの方の今回の旅行記分が完結間近まで来たので紹介させていただきま…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ボスニアヘルツェゴビナ編サラエボその2

サラエボ郊外にあるトンネル博物館を訪れた。このトンネルはセルビア軍に四方を包囲されたサラエボ市民の唯一の外界との接点となったトンネルだった。そう書かれた説明を鵜呑みにすれば、このトンネルはサラエボ市民の希望のトンネルでもあったと思える。勿…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ボスニアヘルツェゴビナ・サラエボ編その1

ヨーロッパの鉄道駅は大抵街の中心から離れているものだが、此処サラエボも例に漏れない。寂れた駅舎を抜け、うらぶれた通りを歩き、街の中心を目指した。途中だだっ広い大通りに出る。狙撃通りだ。ボスニア紛争時、セルビア軍はサラエボの周囲を囲む山々に…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+民族浄化とは

民族浄化…ユーゴスラビア紛争を語る上で避けては通れない言葉でもある。語源はユーゴスラビア紛争を終結させる為、セルビアを一方的に悪とし、セルビアを屈服させる為のメディア戦略の一貫として彼等が行った悪行を簡潔にアピールする為に作られた言葉だ。当…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ボスニアヘルツェゴビナ・モスタル編

ボスニアヘルツェゴビナに入国するとバスは海岸沿いを離れ内陸に分け行っていく。車窓からは長閑な風景が続くが、其処に不自然に廃墟と化した家屋が点在し内戦の傷跡を今に伝えている。モスタルに到着すると宿屋の呼び込みや自称ガイドがワラワラと集まって…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ボスニアヘルツェゴビナ序章

さて、旧ユーゴスラビア5か国目ボスニアヘルツェゴビナの紹介をしよう。ボスニアヘルツェゴビナは地図を見ると一目瞭然、バルカン半島としても旧ユーゴスラビアとしても中心となる位置にある。こうした事から古くから此処は文明の十字路として機能してきた…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+クロアチア・ドブロヴニク編

重たい話題が先行してしまったが、キッパリ切り替えて11年に旅したドブロブニクの旅を紹介しよう。この旅では私はクロアチアの首都ザグレブから空路でドブロブニクに訪れた。機内の車窓からは分厚い雲しか見る事が出来なかった。ドブロブニクは海沿いの美…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+クロアチア編序章

モンテネグロのコトルから車で約3時間、クロアチアの国境を越えた先にドブロブニクがある。それでは旧ユーゴスラビアの4か国目クロアチアの概要を説明しよう。 クロアチア人も南スラブ人である事は他のユーゴスラビア諸国と同様だが、立地的に北西に位置し…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+モンテネグロ・プドヴァ編

さて、話を始める前にしつこい位にユーゴスラビアの歴史のおさらいを行おう。ユーゴスラビアとは南スラブ人の国と言う意味で、殆どが南スラブ人で構成された国だ。その南スラブ人はビザンティン帝国の影響で東方正教を信仰する事となり、それがユーゴスラビ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+モンテネグロ編序章

コソボの首都プリシュティナを発った夜行バスは事もあろうにモンテネグロの首都ポゴドリツァに早朝2時半に到着してしまった。バスは此処が終着では無いので仕方ないのかもしれないが、国境通過で起こされ、2時半到着では全く眠れない。バスターミナルのベ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+コソボ・ペーヤ編

本日はプリシュティナからペーヤと言う地方都市に移動する。ペーヤにはコソボに取り残され世界遺産となったセルビア正教の教会のうち二つが残る。ペーヤからバスを乗り継いで先ずデチャニ修道院を訪れた。 小さな村から長閑な道をテクテク歩けば、長閑な風景…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+コソボ・プリシュティナ

プリズレンからコソボの首都プリシュティナに移動した。プリシュティナは小さな首都だが、それでも地方都市のプリズレンより遥かに大きい。ちょっとソワソワする。昔は高層ビルが聳える大都市の光景も好きだっったが、最近は地方都市の方が心が和む。 バスタ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+コソボ・プリズレン

アルバニアのティラナから山道を走り、途中湖畔の休憩所で一服を摂りコソボのプリズレンに到着した。バスターミナルから旧市街に向かう途中、初めて視界に入ってきた宗教施設は予想を反して教会だった。四方を鉄柵で囲まれているのは他の場所でも治安対策と…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+コソボ紛争とは

本日からは再び旧ユーゴスラビアの国々への旅を続ける。旧ユーゴスラビア二つ目の国はコソボ。二つ目の国と言うとちょっと問題が絡む。と言うのもコソボは世界の約半分の国しか国と認めていない。ではいったいどうしてそんな事が起きてしまったのか。今日は…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+アルバニア・ティラナ編

ギリシャを発った夜行バスは頼みもしないのに順調に走って朝5時には目的地であるティラナに到着してしまった。早すぎる!仕方が無いのでのんびり歩き、やっと開いているカフェを見つけて朝食を摂り、荷物だけでも置かせて貰おうと今日の宿へと向かったのだ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ギリシャ・メテオラ後編

大変時間を開けてしまいましたが再開です。ギリシャのメテオラの旅後編です。 到着初日はカラバカから眺めて右手にある二つの僧院を訪れた。二日目となる本日は左手の4つの僧院を訪れる。僧院を訪れるバスは奇岩を左手に回り込んで進む。左手には登山道は無…

大変ご無沙汰申し上げます。

再び大変ご無沙汰してしまいました。何の連絡も無く申し訳ございません。 実は急遽再び前回の旅と被る部分を旅していました。と言うのもブログを綴っていく内に、前回の旅で不完全燃焼に終わっている部分に気づき、悶々とした日々を送っていました。夏の終わ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ギリシャ・メテオラ前編

昨日チケットを買った親切な旅行代理店のオジサンの出迎えを受けて、バスに乗ってアルバニアを出国ギリシャに入国した。ギリシャは元々予定に入っていなかったのでガイドブックは持っていない。昨夜一夜漬けでググりまくった。バスは目指すカラバカのほんの…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+アルバニア・ジロカストラ編

ベラトから南下してジロカストラへと向かう。その途中のバス休憩。入った食堂でアルバニア人が何故かご飯を食べてる。ご飯だ!真似っ子子猿の私はすかさず店主を捕まえ「あれ頂戴!」と指差す。 あっという間に頼んだものは出てきた。ご飯だ!見て喜び食べて…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+アルバニア・ベラト編

さてアルバニアとはいったいどんな国なのだろう?今回旅する中で一番謎多き国でもある。アルバニアは旧ユーゴスラビア連邦の国では無い。旧ユーゴスラビアは南スラブ民族主体の国だったが、アルバニアは名の通りアルバニア人の国家だ。辿ってきた歴史はマケ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+アルバニアへ!

後ろ髪を引かれながらもオフリドを発つ朝が来た。本日は今回の旅4か国目となるアルバニアを目指す。これまでは首都間を移動してきたので移動手段はシンプルだったが、今回は地方から地方を移動するのでちょっと厄介だ。と言うのもオフリドからアルバニアの…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+マケドニア・オフリド編2

良い事して気分が良くなって天気も良くて、宿に着いたら丘の頂上のサミュエル要塞と言う城塞に近い事が判明したので早速其処に登っている。でただただ溜め息。 青い空、オレンジ色の瓦屋根の絨毯、そして青い湖。オフリド湖、バルカン半島で一番水深が深くヨ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+マケドニア・オフリド編1

スコピエを後にしてマケドニア唯一の世界遺産であり複合遺産でもあるオフリドへと向かう。嘗てブルガリア帝国の最盛期、バルカン半島一帯を征服した時代、オフリドはブルガリア帝国の首都となり、スラブ世界のキリスト教の中心地となったと言う。またスラブ…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+マケドニア・スコピエ編

ブルガリアからマケドニアの首都スコピエに到着、バスを降りれば早速タクシーの運転手が声をかけてきた。でもルーマニア、ブルガリアのタクシーの呼び込みとはちょっと感触が違う気がした。ルーマニアやブルガリアでは何か木訥に 「タクシー?乗る?」 的な…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+マケドニア編1

ブルガリアを後にしてマケドニアへ向かった。今回の旅の一番の目的は旧ユーゴスラビアの旅であるから此処からが本番とも言える。まず最初に訪れるマケドニアとはいったいどんな歴史を経てきたのか? 先ず最初に世界史の授業では必ず登場する古代マケドニアの…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ユーゴスラビアとは?

ルーマニア、ブルガリアと旅して次回マケドニアを旅する。マケドニアは旧ユーゴスラビアの構成国のひとつ。つまり今回の旅の本題旧ユーゴスラビアの国に突入する事となる。ではユーゴスラビアとはいったい何なのか?旅行記を始める前にザックリ、ザックリと…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ブルガリア編2

バスが到着するとお目当てのリラの僧院はすぐ目の前だった。門を潜れば事前に何度も写真で眺めた聖堂が現れる。この旅で一番正教会らしい、正教会独特の建築と言える。 しかしその華やかな彩色は今までに見た事の無い独特のものだ。更にはその回廊部の天井に…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ブルガリア編1

ルーマニアからブルガリアの首都ソフィアへ夜行バスで移動した。ヨーロッパの各国はそれほどの距離がある訳では無いので夜行にすると少々早く到着し過ぎてしまう。ブカレストを夜10時半に立ったバスはソフィアに朝5時に到着した。サマータイムを実施して…

旧ユーゴスラビアを旅する完全版+ルーマニア編4

ブラショフを後にしてルーマニアの首都ブカレストに戻った。ブカレストにはこれと言って目を見張る様な歴史的建造物は残されていない。昔は東欧のパリと呼ばれるくらい美しい街だったと言われるが、チャウチェスクの独裁時代、彼が昔ながらの町並みを破壊し…