シルクロードを西へ!新疆編

シルクロードを西へ!新疆編 最終回

さて、前回の答え合わせからいこう。 1便利店。簡単ですね!コンビニエンスストアです。中国ではこの様にド直球なネーミングがとても多い。 2星と珈琲でピン!と来ますね。そうです。スターバックスコーヒーです。 3此方はマクドナルドです。日本と違い中…

シルクロードを西へ!新疆編12北京

ウルムチを経由して北京に戻った。これ迄中国政府を色々叩いたが、私は異民族を弾圧する政策を許せないだけであって、中国人には何も恨みも無ければ、寧ろ中国史や中国の物語は大好きなので、歴史的見所の詰まった北京は大好きな街でもある。 (正陽門) 今…

シルクロードを西へ!新疆編11カシュガル2

タクシーをチャーターし郊外の見所を回った。アバカ・ホージャ廟にユスフ・ハズ・ジャジェブ廟。イスラームらしい廟建築。 (アバカ・ホージャ廟) (ユスフ・ハズ・ジャジェブ廟) 私を連れた運転手は久々の外国人なのか抑えつけられた感情を吐露する。 「…

シルクロードを西へ!新疆編10カシュガル1

寝台列車を4回乗り継いで、私は遂に今回の旅の終着地カシュガルに辿り着いた。蘭州から3200キロ、西安から数えれば3800キロ。ゴビ砂漠を越え天山山脈を越え、タクラマカン砂漠を越えこの地に到着した。玄奘三蔵はインドの帰路にこの街を訪れている。 これ迄…

シルクロードを西へ!新疆編9クチャ2

郊外からクチャ市街へと戻った。私を市街まで乗せてくれた運転手は漢民族。彼は言う。 「此処周辺は貧しいウイグル族が暮らす地域、何も無い。街を散策するなら何でも揃う新市街が良いよ。」 中国政府の指針によって多くの漢民族がウイグル自治区に流入して…

シルクロードを西へ!新疆編8クチャ1

トルファンを出発し次の目的地クチャを目指す。今回の鉄道の旅の中で一番移動時間が長い部分だ。駅の前の売店で夜食を買い込んだ。中国全体で人気となっているイスラームの麺、牛肉麺のカップヌードルとナン。 中国の鉄道は麺の本場中国らしく、何処でもお…

シルクロードを西へ!新疆編7トルファン2

さてトルファンの観光を続けよう前回紹介した火焔山の近くにある、ベゼクリク千仏洞を訪ねた。此方も先の例に漏れず川の近くの断崖に石窟が掘られ、そこに仏教絵画が描かれている。 しかし此処の絵画は残念ながら敦煌等東部の石窟のものに比べ保存状態が良…

シルクロードを西へ!新疆編6トルファン1

夜汽車に揺られて訪れた次の街はトルファン。標高-100Mは世界で死海に次いで陸上で標高が低い場所。夏の暑さは物凄く、火の国と呼ばれている。またあらゆる意味でターニングポイントとなる街でもある。 先ずはトルファンは交通の要衝、古くは天山山脈を挟ん…

シルクロードを西へ!新疆編5鳴砂山

敦煌で私が楽しみにしていたもの、それは鳴砂山。砂漠は世界中至る場所にあるが、実を言うと我々がイメージする砂の砂漠はそれほど多くは無い。鳴砂山はそんな砂砂漠を堪能出来る場所で有名な場所だ。私はモロッコでサハラ砂漠を訪れて以来、砂漠の魅力にと…

シルクロードを西へ!新疆編4敦煌迄

嘉峪関を出発した。此処から敦煌の最寄り駅となる柳園迄は車をチャーターしての移動となった。嘉峪関を出ると其処に広がるのはゴビ砂漠。砂漠と言っても荒野に近い。最初こそゴツゴツとした岩場が続くがやがて地平線の彼方まで荒野が広がる。 (嘉峪関から楡…

シルクロードを西へ!新疆編3嘉峪関

嘉峪関の駅を降りた瞬間私は余りの寒さに身震いした。砂漠は真夏は猛暑だが、秋が過ぎると極寒だ。10月下旬を甘く見ていた。しかも此処は2000m弱の高地で更に寒波が到来していると言う。寒い訳だ。 私は先ず懸壁長城へ向かった。東は山東省から続く万里の…

シルクロードを西へ!新疆編2寝台列車

夜行列車に乗る為蘭州駅の手荷物預かり所に向かったのだが、オバチャンは私が渡した半券睨んで「あんたの荷物なんて此処には無い!」ってジェスチャーで言う。「そんなわけ無い!」と私が言って、ジェスチャー同士の口論となる。が、オバチャンは閃いた様で…

シルクロードを西へ!新疆編1蘭州

シルクロード、嘗て東西を結んだ交易の道、商人は勿論の事、三蔵の様に経典を求めて旅に出た者もいた。時には覇権の野望を持って、この道を駆け抜けた者もいた。そして今私もその道を旅しようとしている。 旅は北京を経由して蘭州 から始まった。蘭州は現在…