#ラテンアメリカ

2008メキシコ旅行記最終回

私は最後にこの遺跡の水源となっていたと言う泉セノーテを訪れた。大地に大きな円形の穴があり、その奥に濁った水が満ちていた。そしてこの水場の仕組みを知った時、漸く川も湖も全く無いこの地に文明が興った秘密を知った。 (千本柱の間 新チェチェンイツァ…

2008メキシコ旅行記8

?? さて私が訪れた最後の4つ目のピラミッド、チチェン・イツァのピラミッド、通称エル・カスティージョはマヤ・戦国時代のピラミッドなだけにとてもスパルタンな印象を受けた。 ピラミッドの四面にはそれぞれ階段が設けられているが、その段数は91段。四…

2008メキシコ旅行記7

マヤ文明は紀元前から13世紀まで、長きに渡ってユカタン半島で繁栄した文明であるにも関わらず統一王朝が出来る事が無かったのが大きな特徴のひとつだ。つまりパレンケやウシュマルと言った都市国家が群雄割拠していたと言う事だ。 (提督の舘 ウシュマル遺…

2008メキシコ旅行記6

ウシュマル遺跡はパレンケに比べ降水量が少なく、周囲の木々はパレンケに比べ低い灌木が主体だが、それでもその灌木が大地を埋め尽くし密林を成している。 遺跡場内に入って先ず出迎えてくれるピラミッドは魔法使いのピラミッドと呼ばれるもので、魔法使いが…

2008メキシコ旅行記5

日本の地方でも良くある事だが、地方から地方へ移動する場合、遠回りだとしても、一旦大都市を経由した方がアクセスが良く、結果早く到着出来る場合がある。パレンケ遺跡から次に目指すウシュマル遺跡もそんなケースだった。 一旦パレンケからメキシコシティ…

2008メキシコ旅行記4

発券ミスによってあわやと言うピンチを脱した私は次なるピラミッドを目指してパレンケ遺跡へと向かった。これから紹介する遺跡は全てマヤ文明の遺跡であり、ユカタン半島に根付いた文明である。パレンケはそのユカタン半島の付け根の部分に位置する遺跡であ…

2008メキシコ旅行記3

規定の出発2時間前を十分に残して空港に着いた私は、いつもと変わること無くEチケットをカウンターのお姉さんに差し出した。これにて一件落着事が進む筈がお姉さんは困り顔で私にEチケットを突き返した。 「貴方の飛行機は既に出発していますわ!」 そ、そ…

2008メキシコ旅行記2

ティオティワカンは二十万人が暮らしたと言われる都市国家遺跡だけあって広大な遺跡だ。中央に死者の道と名付けられた大通りが残り、大規模な計画都市だった事が伺われる。その目指す先に月のピラミッド、それより手前右に太陽のピラミッドが聳え立つ。 (死…

2008メキシコ旅行記1

アンコールワットで遺跡の魅力に取り憑かれ、エジプトのピラミッドで更に遺跡の奥深さに魅了された私が、他にもあるピラミッドに興味を持ったのは自然な流れだ。 「メキシコにピラミッドを見に行く!」 と言うと大抵 「え?ピラミッドってエジプトじゃなかっ…