ペトラ遺跡エドディル神殿

 九十九折りの坂道を息を切らせつつ登っていく。振り返ればペトラの大地が小さく見える。道端には何軒もベドウィンの女性が土産物のテーブルを並べている。彼女達は元々この地で暮らしていた人々で遺跡保護の為引越を余儀なくされた代わりに此処での営業権を獲得したと言う。でも商売とは言え遺跡の入り口から此処までは随分と遠い。それを毎日商品を抱えて行き来するとは考え難い。

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 ペトラには此まで見てきた様に多数の岩窟がある。その中にはベドウィンの休憩所の様な場所もあった。多分彼等はまだ何処かの岩窟で暮らしているのでは無いだろうか?そんな気がした。

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そして私は最後の山道を

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土産屋の子供達に励まされながら

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最後の力を振り絞って全力で登った。

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 そして辿り着いた先で、良くぞ此処まで登って来たな!とばかりにドシンと神殿は重量級の存在感を見せつけて聳えていた。

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 大きさもエルハズネ神殿より一回り大きい。エドディルのディルは修道院を意味するが、此処も実際修道院だったかは不明だ。暫し神殿の前で腰を降ろし疲れが引くまで神殿を眺め続けた。

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 そして最後にもう一息、神殿の向かいの丘に登る。其処からは神殿を眺める事が出来る。頂上の茶屋でチャイを啜りながら絶景を拝む。

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? その向かい側は乾いた大地が永遠と広がっている。日本では絶対に有り得ない光景にまるで違う星に降り立ってしまったかの様な気分になる。今までの疲れも吹っ飛ぶかの様な光景だった。

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? 楽しかったペトラの探検も気づいてみればもう夕暮れもすぐそこ。遺跡の閉館が6時だからと言って油断は禁物だ。此処まで来るのにゲートからシクを通り平原を抜け山道を登り・・・戻るのに2時間では足りないくらいだ。ゲートが閉まっても何とかして貰えば良いが、日没を迎え道に迷ったら生命に関わる。だが往きは登り道だった分帰りは楽チン。再びゲートに辿り着く頃にはまるでインディ・ジョーンズ最後の聖戦のエンディングの様な夕陽がペトラの岩山を影絵の様に照らしていた。

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 しかしペトラ探検は此だけでは終わらない・・・