モーリタニア旅行記9ベニシャブ砂丘へ

 アタールのホテルでゆったりと過ごし、我々はアタールを後にした。アタールから首都ヌアクショット迄はモーリタニアの大動脈の幹線でもあるから舗装された道を走る。

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 その幹線にはモーリタニアの数少ない貿易品となる鉱石を積んだ大型トラックが往き来している。すれ違う車さえ殆ど見かけなかった今までとは車窓の風景が少し違う。

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 一昨日からずっと走り続けたテーブル・マウンテンに囲まれた地帯もここら辺で終わりとなる。そんなテーブル・マウンテンに囲まれた一帯にモーリタニアでも珍しい水が豊富なオアシスがあり我々は其処を目指した。

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 途中テーブル・マウンテンの景色が良い場所で散策した。実はアタールで私はモーリタニアの民族衣装を買った。ガイドさんや地元の人に非常にウケが良いし部屋着にもピッタリだ。だが外着には裾が長過ぎて慣れないと引きずってしまう。だから写真では裾を肩に引っ掻けて写っているが、これは本来行儀の悪い着方なのだそうである。

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 そんなひとときの後、オアシスがあるテルジット村を訪れた。先にも述べたがモーリタニアは酷く乾燥しているので川も干上がってしまい地下水脈化してしまう事が殆どだ。地上に湧き出している理由は湧き出す量が豊富な事に加えて湧き出す水が温泉だからである。とは言っても日本人にとっては温すぎる所謂冷泉ではあるのだが。

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 そんなオアシスをテーブル・マウンテンの上から眺めたり、湧き水が滴る岩場に張られたテントで昼食を摂ったりして寛いだ。

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 その後はひたすら何も無い大地を走る。往きに給油で訪れた村で再び給油を行う。その際売店で炭酸ジュースを買った。何気無い買い物だが、思えばモーリタニアへ入って初の炭酸飲料だ。

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 その村から幹線道路を走ればもうヌアクショットもまもなくなのだが、我々は再び道無き道を走り、本日のキャンプ地ベニシャブ砂丘へと向かった。

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 早いものでツアーも大詰め、本格的な砂丘を見れるのも今日が最後だ。

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 ベニシャブ砂丘はこれまで見てきた砂丘程ダイナミックなものでは無いが、風紋の美しさではひけを取らない。

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 均等な砂丘が連なる砂丘チュニジアのクサール・ギレンを彷彿させた。

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 ツアー・メンバーとは遥か距離を置いて暮れ行く夕陽を眺めた。キャンプも明日が最後、明日は2018年の大晦日、そして今日も約束された様に美しい夕陽が沈む。

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