シルクロードを西へ!ウズベキスタン編ヒヴァ6

 ヒヴァの内城イチャン・カラは世界遺産であると共に、其処に暮らす人々にとっては日常だ。

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 日中は観光客が大手を振って歩き回る其処も、学校が終われば子供達の遊び場だ。観光客は彼等にとって、学校で学んだばかりの英語を試す格好の遊び相手でもある。私にとっては格好のウズベク語の教師でもあった。

「サロームはこんにちは!さよならはハイル!だよ!」

 路地裏に入れば女の子に写真をせがまれ

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 そこにお姉さん方登場。

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 更に悪戯坊主に買ったばかりの私の被っていたイスラーム帽とカメラを奪われ大騒ぎをしていれば

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 続々と近所の子供達が終結、更にはママゴンまで出てきて怒られるかな?と思いきや「私も撮して!」ご近所さん揃っての撮影になった。

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 が、ママゴンはそれでは許してくれず「私をオンリーワンで写してよ!」仰せの通りに写そうとすれば、愛犬がどさくさに紛れて結局ツーショットに終わった。

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 ご近所さんで記念写真となったが、どの子供達もそれぞれ異なるルーツを持っている。こんなところにも東西の文化の十字路を実感させられる。

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 路地を更に奥に進むと城壁に出た。一ヶ所登れそうな場所があったので登ってみた。イチャン・カラの絶景を眺める事が出来た。さて、そろそろヒヴァの観光も締め括りに近づいている。予約しておいた民族舞踏を見る為、私はアラクリ・ハーン・マドラサに向かった。

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 マドラサでは未だ音合わせをしていたので一旦外に出ると、また小さな二人組の女の子に写真をせがまれた。しかしこの二人組は他の子供とちょっと違った。写真をせがまれても、いざカメラを向けると緊張から直立してしまうものだ。

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 しかし彼女達は「ねぇもう一枚!」とせがんでは思い思いのポーズを取る。グラビアを撮るプロのカメラマンは、女優を口車に乗せ様々なカットを残すのだろうが、彼女達は私を口車に乗せ勝手にポーズを決めていく。抱き合ったり

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キスしたり

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 此方がハラハラさせられっぱなし。乗ってくると髪留めを外して本気モード。幼いとは言え女の子なのだなぁと思い知らされる。

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 でも最後は子供ならではのふざけ顔で締め括り。

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 彼女達に「もう最後の一枚だからね!」と言って指を一本立たせれば、彼女達は「イッキ!」と言って私の指を無理矢理二本立たせ「ダー!」と言う。イッキとはウズベキスタン語で2を表し、ダーはロシア語の肯定だ。こんな言葉にも東西の十字路は存在した。