シルクロードを西へ!ウズベキスタン編ヒヴァ1

 観光の核心であるイチャン・カラを後に回し外城のデシャン・カラから先に回った。未舗装の路地を気儘に曲がり、観光客等入りそうも無いチャイハネで昼食を摂った。

イメージ 3


 田舎の路地裏の支配者は悪戯っ子達だ。それでも今風なのは彼等が携帯に興味津々である事。私が手こずったタッチパネルの携帯をいじくりカメラを起動させたり、日本の音楽に驚いたり、彼等の方が覚えが早い。

イメージ 4


 中央アジアには~スタンと名が付く国が多いが、スタンとはペルシャ語語源で~の国と言う意味を持つ。しかし私はもう一つ、~スタンは写真が大好きな国と言う意味があると思う。これ以降に訪れたパキスタンも同様だったが、ウズベキスタンの人々は本当に写真が大好きだ。

イメージ 5


 子供に催促され写真を撮っているとオジサンが私も撮ってくれと脱帽し気をつけの姿勢で構えている。これは予想外だが、そこまでされたら撮らない訳にはいかない。

イメージ 6


 写真を送って欲しいと言うので住所をメモしていたら、今度は女子大生が撮って欲しいと言う。此方は願っても無い!

イメージ 7


 そんな事をしているとワラワラと女子大生やら女教師が集まってきて鼻血が出そうな展開に!どうやら私は女子大の側にいたらしい。彼女達と学校が始まるまで座談会。

イメージ 8


 見渡せばロシア系、アジア系、ペルシャ系…顔立ちが千差万別なのは東西文化十字路ならではの風景。中でも白いドレスが印象的だった吸い込まれそうな鳶色の目を持った女の子と石段に腰かけてたわい無い話に盛り上がった。ウズベクの女子大生もやっぱり携帯は必須のコミュニケーションツール。互いの掌に電話番号を書き合って、電話が繋がると大喜びしていたのが印象的だった。

イメージ 9


 そんなこんなで大分時間が押してしまった。内城の内部のギッシリと詰まった見所は明日じっくり回るとして、おおよその立地関係を見て計画を立てようと内城内部を散策した。

イメージ 2

(外城の門から内城の門を眺める)
 途中再び女の子から声がかかった。此方はお土産屋さんのお嬢さん。どうやら客引きに必死らしい。彼女に連れられ歩いていると、同じ店の女の子だろうか?数冊の本を抱えて歩いてきた。隣の彼女とは友達同士らしい。私は友達の抱えている本に注目した。

イメージ 1

(内城の北門到着)
 それは私が目を付けていたウズベキスタンの本だったからだ。観光地にありがちな安っぽかったり古びたものでは無く、装丁も中身もしっかりしていて、且つゴッツ過ぎず持ち運びのも良かったからだ。私は友達に値段を聞いた。

「う~んその値段ならもっと安い店知ってるよ。」

「そのお店幾らで売ってたの?」

「それは企業秘密。それより君が幾らにしてくれるかが知りたいな。」

「後一押ししてくれるなら即決だ!」

 こうしてトントン拍子に話は進み商談は成立して、そこで私の買い物は完結してしまった雰囲気になった。満足そうな友達の脇で、最初に声をかけてくれた彼女がちょっと浮かなそうな顔していたのが気になった。