モロッコ旅行記7

 マラケシュを経ってサハラ砂漠を目指した。ジャマエル・フナ広場で調べて知った、サハラ砂漠を渡って行われた遥か嘗ての交易、その道をなぞって旅は続く。

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 先ずサハラを目指す者に立ちはだかるのが最高地点で標高4千辰魃曚好▲肇薀校殻だ。昔は駱駝の隊商がこの峠を越えたのだろうが、私にはそんな時間の猶予が無い。4WDを貸しきって峠へと向かった。

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 モロッコを南北に二分するアトラス山脈。その山脈がモロッコの気候を二分している。峠を越せば風景が劇的に変化しそれを知らせてくれる。峠を越す前は赤茶けた大地にくすんだ緑が生い茂る、まるでモロッコの国旗の様な風景が、峠を越せば緑は極端にその数を減らし、砂色一色の荒野が永遠と広がる景色へと変わる。

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 そしてそれと同時にそれまで曇りガチだった空には雲一つ無い晴天へと変わった。振り返ればアトラス山脈の頂上には6月だと言うのに残雪がチラホラ。灼熱の荒野の向こうに残雪が残る山脈の組み合わせは、まるで合成写真の様に不思議な光景だった。

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 其処から先の世界は広大な荒野にナツメ椰子が生い茂るオアシスが点在し、其処だけが人の暮らせる世界となる。サハラを目指した商人達は、4千辰魃曚好▲肇薀校殻を越え、この荒野に点在するオアシスに開けた集落を頼りに旅を続けた事だろう。

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 何が彼等をこの厳しい世界へと旅立たせたのだろう?彼等はいったい何を求めて、何処を目指したと言うのか?旅をすると言う事は、本来命がけの過酷な厳しいものなのだと言う事を改めて実感した。