やりなおしの旅私的ロマンチック街道4ポレチュとプーラ

 朝、波の音と潮風に起こされる。何て言う幸せな事だろう。早速宿を飛び出し宿が見える側の波止場へ向かった。

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 前回時間が無くて此方からのロヴィニの風景を見損ねてしまった。それが悔しくて、それが引き金になってやりなおしの旅に出た。

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 そして今、その見逃した海側に建つ宿に泊まり、そして見たかった側の風景を眺めている。なんて幸せな事だろう。

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 前回例え訪れたとしても昼過ぎだった故、太陽光線は宜しくなかった。

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 此方からロヴィニを眺めるなら朝陽が当たる朝に限る。だから昨日は敢えて此方側から写真を撮らなかった。

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 漸くこの景色を堪能出来る。ただ眺めるだけじゃ足りず波止場を遥か向こう岸に見える場所まで散策して海から眺めるロヴィニを堪能した。

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 その後、昨日より天気が崩れそうだったので、ロヴィニの左右に点在する歴史ある街に足を延ばした。

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 先ずロヴィニからスロヴェニア側に小一時間の距離にあるポレチュ。此処もロヴィニの様に海に突き出した格好をしている。どうしてこうした街が出来るのだろう?

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 それはロヴィニやポレチュがヴェネツィア共和国の支配を受けていた事に関連する。オスマントルコ帝国が台頭するとヴァルカン半島内陸部の殆どはオスマントルコの領土となった。

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 そんな時勢、ヴァルカン半島のヴェネツィア共和国の領土の街は常にオスマントルコの驚異に曝される事となる。しかし陸上ではヴェネツィアを圧倒するオスマントルコだったが、海上ではヴェネツィアが有利だった。

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(以下聖エウフラシウス聖堂
 故に街の三方が海に突き出た半島に彼等は街を築いたのだ。いざと言う時は陸側の城門を閉じ立て籠れば、海からヴェネツイア海軍が救ってくれるだろう。

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 さて、そんなプーラの一番の見所は世界遺産にも認定された聖エウフラシウス聖堂だ。この教会がどうして世界遺産に認定されているかと言うと、その教会にある絵画だ。

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 東方正教会は一時期、原点回帰の方針から、偶像を好まず、その当時多くの宗教画が破壊されてしまった。しかし東方正教会カソリックの境界に建つこの教会は、ギリギリのタイミングで正教会を離脱した為、当時の宗教画が残された貴重な教会となっているのだそうだ。

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 ポレチュの街を散策した後は一旦ロヴィニを通り越して、今度はロヴィニからザグレブ寄りに移動、プーラの街を訪れた。此処はロヴィニがあるイストラ半島の中心となる街で空港もある大きな街なのだが、街にはローマやチュニジアのエルジェムにも匹敵する規模のコロッセオが残っている。

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 他に旧市街の入り口にはローマ時代の門が複数残されていたり歴史を楽しむ事が出来る。

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 そんな二つの街を散策し再びロヴィニに戻った。

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 ロヴィニには生憎世界遺産コロッセオも無いが、何分この絶景がある。海から眺めて良し、路地裏を歩いて良し、明日は存分にロヴィニ浸りな一日としよう。

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