やりなおしの旅私的ロマンチック街道2ザグレブ

さて、本格的にやりなおしの旅が始まった。まず第一番目はプリトヴィツェ国立公園。大小の湖が段々畑狀に連なる風景が素晴らしい。

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 私は前回あまりの混雑に絶景スポットを見逃してしまった。今回も生憎曇り空だが、公園内に入場してすぐ見えてくる光景にテンションが持ち上げられる。

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 公園内に点在する見所は大抵計画的にコース内を巡回していれば網羅できるのだが何故か目指す絶景ポイントはコースから外れている。だから旅サイトでは自慢気に其処への行き方を紹介している事が多いが、現在となっては携帯アプリmaps.meで簡単にナビゲートを受ける事が出来る。

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 その絶景スポットは野村不動産のCMで放送され有名になった。乾期である夏場は水量が少ない為CM程の迫力は無いが、公式のコースから外れている事もあり観光客も少なく、混雑している公園内で自分だけの場所を見つけたと言う達成感がある。

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 しかしこれでは他人に勧められた場所、その帰り道、気づけば其処は大滝の降り注ぐ場所。危うい足場を下って滝が降り注ぐ絶壁に急接近した。滝の迫力は勿論、滝壺から滝を見上げる多くの観光客を見下ろす気分は、神視点の様で清々しかった。

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 その後は二ヶ月前に訪れた場所をもう一度ゆっくり再訪する事にしていた。

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 私的な公園内の一番の絶景スポットを堪能し、公園内のレストランで名物の鱒のグリルを頂き

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 後はどうしよう?と思ったら、今朝公園に向かう途中で見つけた可愛らしい村を思い出した。どうやらのんびりとはいかないらしい。

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 慌てて公園を後にしてラストケ村と言う小さな村を訪れた。此処はミニ・プリトヴィツェとも呼ばれている。村の中に川が流れ、そして村の中に滝がある。まるでプリトヴィツェの中に村が出来てしまったかの様な村なのだ。

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 一時期それを知った観光客が押し寄せ、小さな村が大変な騒ぎとなってしまった為、入場料を徴収する事となっていた様だが、現在では村内の共同スペースは自由に出入り出来るが、村の中央の風光明媚な部分に村の歴史の展示等も含め有料の観光施設を用意している。

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 小さな村に押し寄せる大量の観光客…。日本の京都等でも問題となっているが、地域に暮らす人々とキャパシティを越えた観光客の問題。この村が余りにも小さく、そして余りにも現実離れしている世界観が故に起きてしまった問題。その難しさを垣間見た気がした。

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 しかし私が訪れた時期や時間が良かったのか、のんびりとこの穏やかな、そして物語の中に入り込んでしまったかの様な村を散策できた。うっかりしていたら通り過ぎて、またまたやりなおしの旅をする羽目だった。

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 ザグレブに戻り夕食を摂った。地域らしい食材をと言う事でザグレブ風カツレツを頂いた。昨日はケバブチチ、これもクロアチアでは良く食べられるが、これは元々ボスニアコソボでも良く食べられるイスラーム発祥の料理、一方カツレツはオーストリア帝国発祥の料理、ユーゴスラビアと言う地域が如何に多文化な地域であったかを料理が雄弁に物語っている。

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4travelのページ
プリトヴィツェ
https://4travel.jp/travelogue/11413823
ラストケ村
https://4travel.jp/travelogue/11413861