2007ジョグジャカルタ旅行記2

 インドネシアは日本と同様に自然災害の多い国だ。台風(サイクロン?)火山の噴火、地震、そして津波、被害の種類も日本と同様で、度々甚大な被害を被っている。06年にジョグジャカルタを襲った地震でも遺跡を始め地元の人々に多大な被害をもたらした。

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(写真は引用)
 私が遺跡を訪問しにジョグジャカルタを訪れたのは、その翌年の07年の初夏の頃だった。この時もゲリラ的に休日を取った弾丸日程の旅、私を乗せたガルーダ・インドネシアは乗り継ぎの為バリ島に私を降ろすも、私がバリに滞在出来るのは寝る為だけ、翌日早朝には再び機上の人となって、ジャワ島の古都ジョグジャカルタに向かったのだった。

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 この旅の私の目的は二つの世界遺産を見学する事。プランバナン寺院群と東洋のピラミッド、ボロブドゥール寺院群。そしてあわよくばボロブドゥールから御来光を拝む事。寺院群とあるだけに寺院が点在している。点在する寺院群を弾丸の旅で効率的に回るには、やはりタクシーが必須だ。でも心配には及ばない。飛行場に降り立てば、頼みもせずとも彼等は必ずやって来る。

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(写真は引用)
 案の定現れた白タクの運転手の中から人の良さそうな人物を選んで価格を交渉する。予想外にあっけなく想定内の価格で折り合えた。彼に連れられ彼の車に向かう途中、彼の仕事仲間が彼に声をかけた。

「お客さんが見つかって良かったね!頑張れや!」

 昨年の地震以来観光客が激減し白タクの業界も大変に違いない。どうしても仕事をゲットしたい!そんな気持ちが価格交渉で弱気が出たのか?今回は少しチップを奮発しよう。

 さて二つの遺跡を巡る前にそれぞれの違いを簡単に説明しておこう。プランバナンとボロブドゥールは同時期に二つの王朝が建てた遺跡だ。プランバナンはヒンズー教を信仰するサンジャヤ王朝支配下、マタラム朝が築いたヒンズー遺跡であり、ボロブドゥールはシャイレンドラ王朝が築いた大乗仏教密教系の仏教遺跡である。

 さて、それを踏まえて遺跡巡りを始めよう。