パキスタン旅行記閑話休題ダ・ビンチ・コード

 パキスタン旅行記ガンダーラにてダ・ヴィンチ・コードを例に取りながらダ・ヴィンチ・コードの事を詳しく紹介出来なかった。この作品を知らない方には少々説明不足を感じていたので此処で簡単に紹介したいと思う。(ネタバレ含む)

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 ルーブル美術館の館長が摩訶不思議なかたちで殺害された。偶然パリを訪れていた宗教象徴学者ラングドンは警察から捜査協力を求められる。

 キリスト教はローマの国教となった時、偶像を解禁され、キリストは予言者から神格化され信仰の対象となった。イエスは神の子、では神様に妻や子がいては辻褄が合わない。それを恐れたカトリック教会は事実を隠蔽する事に必死となる。

 先ずはキリストが人間である事、妻帯していた事等が記載されている福音書を探しだし隠滅した。更に女神信仰等、キリストの妻帯に関わりそうな信仰を異端として弾圧した。この風潮が土台となって中世のヨーロッパの悪行魔女狩りに繋がっていく。

 しかしカトリックの最大のターゲットは勿論イエスの血筋を絶やす事、あの手この手を使い血統を探すが、一方それに対抗し血筋を命を張って守る騎士団も存在した。代々それは引き継がれやがて秘密結社となっていく。そのメンバーには時代時代の英傑が選ばれた。そんな中の一人がレオナルド・ダ・ビンチだ。

 レオナルド・ダ・ビンチはキリストの血筋を守る為の暗号をモナリザや最期の晩餐等彼の代表作に封じ込めた。こうして忍び寄るカトリックの暗殺者をかわしながら結社は今日までイエスの血筋を守り抜いてきた。

 そして殺されたルーブル美術館の館長こそ現代の結社のメンバーだったのだ。血筋を絶やそうと迫り寄るカトリックの暗殺者、ダ・ビンチが残した暗号を解読し歴史の謎を追うラングドン教授とフランス県警の女性捜査官ソフィー。

 果たして彼等は謎を解き明かしイエスの血筋を守りきる事が出来るのか?手に汗握る展開で、結末にはあっと言う程ロマンティックな結末が!

 と言うのが大体の粗筋だ。映画化もされたが、余りに詰め込みすぎで(それでも3時間もある!)一回見ただけでは不明な点も残るので原作である小説がお奨めだ。

 そして偶然にも今宵はイエスが産まれた夜、そんな一夜にキリストに纏わる史実に大胆な創作を絡めて推理小説にまとめあげたこの一冊を読み、歴史の扉を開いてみるのもまた良いかもしれない。

それでは皆様、メリークリスマス!