パキスタン旅行記8ハラッパー遺跡2

 人類が初めて体験した核爆発、それは広島、長崎である事は周知の事実だ。しかしそれを覆す説がある。遥か紀元前に人類は一度核戦争を経験していると言うのだ。

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(壺 ラホール博物館所蔵)
 広島に投下される前にアメリカ・ニューメキシコ州アラモ・ゴードで行われた原爆実験、その投下跡に原爆実験の科学者では無い人物が興味を注いでいた。考古学者だ。原爆等超高熱を浴びると砂は溶け緑色のガラス状になって残ると言う。原爆実験後の砂漠にもその緑色をしたガラスの地層が残されていた。

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(馬車 ラホール博物館所蔵)
 考古学者はその緑色のガラスの層に注目したのだ。我々は此処以外でそれを目撃した事がある・・・

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(語らう人 ラホール博物館所蔵)
 私が訪れたハラッパー以外にインダス文明を象徴する遺跡にモヘンジョ・ダロがある事は先に述べた。その意味は死者の町を表す。此処が遺跡と解る迄、土を掘ると遺骨が掘り出されるこの土地を、現地の人は死者の町と呼び忌み嫌っていた。

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(ゲーム ラホール博物館所蔵)
 遺跡と解り発掘が進むと四大文明のひとつインダス文明の遺跡と解り、非常に発達を遂げた都市文明である事が解ったが、解せぬ事に多くの遺体が埋葬される事も無く発掘されたそうだ。その遺体には主だった傷跡が無い為、外部の侵略により虐殺された説は否定された。またその最後の姿勢から多くの人が突然命を奪われた事が推測されている。一説によると放射能が検出されたとも言われる。

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(印章 ラホール博物館所蔵)
 そしてその遺跡から緑色のガラスの層が発見されたのである。またその遺跡からは土器や家屋等が一瞬にして高熱を浴びた事を物語る痕跡が多く発見されている。勿論砂が一瞬にしてガラス状になる事は核爆発だけとは限らない。しかし雷にしては広範囲過ぎ、火山も近辺には無く、隕石落下によるものだと考えても隕石の痕跡が見つからない。この事からインダス文明は定説である洪水では無く核戦争により滅びたのでは無いか?と言う説が真しやかに語り継がれている。

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(ネックレス ラホール博物館所蔵)
 また古くから残る著書の多くに過去、超兵器を使った戦争が起こった事を匂わせる記述が広範囲に数多く残されている。四大文明のひとつ黄河文明が起きた中国に残る封神演義には超兵器の記述が残るし、旧約聖書にはゴモラやソドムが一瞬にして灰塵と化したとされている。一番インダス文明に近いインドに残る叙事詩ラーマーヤナマハーバーラタにも超兵器の記述があるが、それは原水爆を知っていないと描けない様な細かい表現、広島で被爆した人々の体験談と非常に酷似した記述があるのだ。

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(人形 ラホール博物館所蔵)
 マンハッタン計画を遂行し原爆開発に成功したユリウス・ロベルト・オッペンハイマーは原爆実験の後悔から水爆実験には徹底して反対し辞任に追い込まれた。その後彼は「人類で初めて原爆が投下されたのはニューメキシコ・アラモゴードの実験場ですか?」との問いに

「近現代ではそう言う事になる。」

と応えている。彼はどうして近現代と言う単語を敢えて加えたのか?彼は歴史にも造詣が深かった人物だ。果たして人類は遥か昔に核戦争で一度滅んでいたのだろうか?

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(装飾品 ラホール博物館所蔵)
 ハラッパーの遺跡に風が吹き抜けていく。謎は深まるばかりだ。