心配かけました 帰国しております

 お待たせ、ご心配おかけしてごめんなさい。毎度の事ですが全力を出し過ぎたか、帰国の飛行機の中で体調が悪化し休養を取っていました。(私としては帰国まで良く持ちこたえてくれたって感じていますf(^^;)お陰さまで順調に回復中です。

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さて、残念な事に旅の途中でパリで大きなテロが起きたとの報道が入ってきました。私的にはそれほど驚く事では無かったと言うか起こるべくして起きた事件とも思っています。因果応報と言う言葉もありますし。私が驚いているのは寧ろ世間の騒ぎっぷりです。

まずオランド大統領がISの犯行声明が出される前にISの犯行であると発表しているのも不可解ですし、某有名SNSが事件とタイアップするかの様なキャンペーンにも何処か不審を感じます。

パリの前日にレバノンでもシーア派を狙った無差別テロが発生し多くの関係無い市民が被害に遭いました。私が今回旅したパキスタンの北西部では、アメリカが飛ばした無人爆撃機がテロリストの容疑者殺害を名目に爆撃を続けています。統計では一人の容疑者を仕留めるのに20人の罪の無い一般市民が巻き添えになっているとの事です。先日は誤爆によりアフガンの病院が爆破され多くの患者が亡くなりオバマが謝罪する事件がありました。(ただの謝罪ですよ!)皆様はこれらをそれだけ記憶している事でしょう?

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私はきな臭い嫌な雰囲気を犇々と感じています。これらは報道が扇動しようとしている。市民に一方的な情報を与え(都合の悪い情報は極力控えめに)今回はSNSも便乗させ、蛙の合唱を煽りに煽る。その先にイスラームとの戦争を肯定化していく・・・

誰だって自分に(自分の仲間に)与えられた被害は大きく主張したいものですし、自分達が与えた(間接的にでも)相手への被害は目を瞑ってしまいたいものです。

でも・・・皆様はハンムラービ法典ってご存じでしょうか?そうです「目には目を」と言うあの有名な一文です。残酷な法典として認識されている方も多いと思います。でも法典が示している事は違うのです。法典が指し示したい事は「目を潰してしまったなら、相手に目以上は求めてはいけない!」と言う事。人は時に復讐と称して目以上のものを求めてしまう生き物だから。

9・11が起きて、その復讐にイラクやアフガンの罪の無い市民がどれだけ命を落とした事でしょう。そしてそれは今日も繰り返されているのです。

今回も「目には目を」以上な事が起きない事、つまり新たな戦争の連鎖に繋げてはならないと痛切に感じています。マホトマ・ガンジーは更に「目には目を」という考え方では、世界中の目をつぶしてしまうことになる。と語っています。そして世界の不幸や誤解の四分の三は、敵の懐に入り、彼らの立場を理解したら消え去るであろう。とも。

今こそこのテロに憤りを感じたなら踏み入れるべきではない場所を再読して頂きたい。今我々に求められているのは恐れる事では無く、冷静に正確な知識と理解力を持つと言う事です。

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あ、それとフランスでテロが起きて外務省のホームページを見て唖然としました。フランスではあの風刺画の事件以来テロの標的が懸念されていましたし、細かな事件があって、この大事件。当然レベル2、若しくはレベル3が出たって不思議では無いと感じていたのにまさかまさかの何にも無し。

これにはトリックがあります。ある第三カ国の大使館の駐在員がぼやいていました。「我々の国ではちょっとでも事が起きるとすぐ危険情報が更新されて対応にテンヤワンヤなのに先進国は何があってもだもんなぁ・・・」と。

つまりそう言う事なんです。例えばスペインのマドリッドなんてスリやヒッタクリ、果てには首絞め強盗、少なくともレベル1は当然なのに危険情報は出されない。先進国には気を遣って出さないのが通例の様です。だから欧米に旅する時外務省のページ等全く意味がありません。(日本も原発事故で出された海外の日本の危険度情報を削除する様に動き回っていた様ですしf(^^;)

では次回からその危険度情報で赤やオレンジそして黄色で塗りまくられたパキスタンの旅を楽しんで頂けたらと思います。

余談
私なりの感想。きっと外務省の出しているパキスタンの危険度情報は多分食事に関してなのでは無いか?
美味しいんです!だけどそこはお隣インドに隣接する地域!インドと言えばお腹を壊す事は洗礼の様なものらしいし私も経験済み。衛生事情は劣悪ですし、日本人には刺激の強すぎるスパイシー。やっぱりやられてしまいました(笑)